スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

てんかんの発作と似ているナルコレプシーの脱力発作

更新日:2018/05/18 公開日:2015/10/28

ナルコレプシーの基礎知識

ナルコレプシーの症状である情動脱力発作は、てんかん発作と間違われることがあります。ドクター監修のもと、ふたつの違いについて解説します。正しい診断・治療を受けるために、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

ナルコレプシーの症状のひとつである情動脱力発作は、てんかん発作に間違われることも少なくありません。正しい診断を受けるためにも、ナルコレプシーの脱力発作とてんかん発作の違いについて理解しておきましょう。

ナルコレプシーの脱力発作とは

ナルコレプシーとは、日中に強烈な眠気に襲われたり、実際に短い間眠ってしまうことをくり返す病気です。睡眠発作とともに、激しい感情の起伏によって体の力が突然抜けてしまう「情動脱力発作」をともなうことも多いです。これは、喜怒哀楽といった感情の変化にともない、ひざや腰、首などの姿勢を保つために必要な筋肉の力が急に抜ける症状です。頬やあごの力が抜けてろれつが回らなくなったり、ひどい場合には地面に倒れ込んでしまうこともあります。

ナルコレプシーの脱力発作は、数秒から数分といった短い時間で自然に回復することがほとんどです。また、発作中でも、周囲の人の話を理解できるほど意識はしっかりと保たれています。発作が起こる頻度は人それぞれで、1日に数回ある人もいれば週に数回だけという人もいます。

ナルコレプシーの脱力発作に似ている「てんかん発作」とは

てんかんとは、さまざまな発作をくり返す脳の病気です。発作の症状は大脳に興奮が発生するか所によって異なり、手足がけいれんする、手足がつっぱって体が硬直する、全身や手足がピクッとする、短時間の意識消失、感覚や感情の変化など多岐に渡ります。ただし、1人に複数の症状が現れることはほとんどなく、症状の現れ方は一定である場合が多いです。

てんかん発作のなかには、ナルコレプシーの脱力発作のように急に体の力がなくなって崩れるように倒れる症状もあります。ただし、ナルコレプシーとは違い、意識が保たれることよりも失うことの方が多いというのが特徴です。

脱力発作がナルコレプシーとてんかんのどちらに起因するものなのか、発作の状況を直接確認できない医師には判断が難しいところです。意識障害を起こしていると本人も発作の状況を正しく伝えられないため、脱力発作を起こしたときに居合わせた人にそのときの状況を伝えてもらう必要があります。

実際に、ナルコレプシーの脱力発作は、てんかん発作と間違われることが多いと言います。適切な治療を受けるためにも、発作が起こった場合は医師が判断しやすいよう、発作のきっかけや意識が保たれているか、不眠や金縛りがあるかなどの情報を伝えましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 脳神経外科