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ナルコレプシーの治療法とは

更新日:2016/12/09 公開日:2015/10/30

ナルコレプシーの治療と対策

現在行われているナルコレプシーの治療法について、ドクター監修の記事でお伝えします。ナルコレプシーの場合、社会生活に支障をきたす症状を抑えることが必須です。そのために有効な治療方法をご紹介します。

ナルコレプシーを根本から治療する方法は、残念ながら今のところ確立されておらず、現段階では症状を抑える治療が主流となっています。具体的な方法について見ていきましょう。

ナルコレプシーの治療は「薬物療法」と「生活指導」が主流

現在、主に行われているのは、薬を用いた症状の軽減と生活習慣の改善による対症療法です。

薬物療法

ナルコレプシーの主症状である日中の眠気(睡眠発作)を抑えるために、精神刺激薬が処方されます。レム睡眠の発現が原因となる脱力発作や入眠時幻覚、睡眠麻痺には、抗うつ剤が使われることが多いでしょう。必要に応じて睡眠導入剤などもとり入れながら、まずは夜の眠りを安定させていきます。併せて精神刺激薬を朝と昼に服用することで、日中の居眠りを抑制する可能性が高まります。

生活指導

不規則な生活習慣は日中の眠気をはじめとした睡眠障害を悪化させるので、規則正しい生活に改める必要があります。夜間に十分な睡眠時間と良質な睡眠を得ることは、ナルコレプシー症状の軽減に欠かせない条件です。また、可能であれば、昼休みなどに短時間の昼寝を計画的に行いましょう。昼寝は、眠気を軽くするのに有効です。

ナルコレプシーの治療に役立つ「睡眠日誌」とは

生活指導においては、24時間の睡眠状態を記録する「睡眠日誌」をつけてもらう場合もあります。記録された睡眠と覚醒の状況をもとに、医師が規則正しい生活のアドバイスをしてくれるのです。

睡眠日誌には、2週間から1か月分の起床時間、就寝時間、夜間中途覚醒、日中に眠気のあった時間帯などを記入します。これは、睡眠習慣と生活習慣を見直すのにとても役立つ方法です。食事や運動、薬の服用状況、体調なども併せて記しておくと、さらによいでしょう。

睡眠日誌は、患者と医師が共同で進めていく作業です。とはいえ、あまり厳密に記録を残そうとすると不眠が悪化する恐れもあります。記入はおよそで構いませんので、治療の経過を観察するつもりで記録していきましょう。

適切な治療やサポートを受けることが重要

ナルコレプシーの症状は、単なるなまけなどと誤解されることが多いです。治療しないで放置しておくと社会生活を送るうえで不利な点が多くなり、また、患者本人の心理的負担も大きくなりがちなので、症状が疑われる場合は適切な診断と治療を受けましょう。

また、ナルコレプシーは社会的なサポートが特に必要となる病気なので、心理的なケアも必要です。まだ広く認知されていない病気ですから、まずは周囲の人に正しく理解してもらうことも大切です。

現在は、まだ症状を軽くする対症療法しかありませんが、2014年には金沢大学からナルコレプシーの症状を抑制する神経回路を発見したとの発表がありました。これは、遺伝子治療の開発に結びつく可能性が高いといわれています。根治できる治療法の確立も期待されます。

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