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O脚・X脚が膝痛を起こしやすい理由

更新日:2018/05/01 公開日:2015/10/30

加齢・習慣・怪我による膝の痛み

脚の形の美しさという面で悩みの種となるO脚やX脚。外見上の問題も悩ましいものですが、実は膝の痛みを引き起こす原因にもなるのです。その理由について、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

O脚やX脚で悩んでいる女性は少なくないと言います。若い頃には見た目の悪さが大きな悩みの種となりますが、中高年になると、O脚やX脚が原因となる膝痛に悩まされるようになることも。O脚やX脚だと、なぜ膝の痛みが起こりやすいのでしょうか?詳しく解説します。

O脚・X脚が膝痛を起こしやすいのはなぜ?

膝のメインの関節は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)からなっています。この間には関節軟骨と半月板があり、これらが硬い骨同士がぶつからないようカバーするクッションの役割をしています。

ところが、O脚の場合は膝関節の内側に、X脚は膝関節の外側に圧力がかかりやすくなるため、関節軟骨がすり減りやすくなります。靴底が外側(あるいは内側)だけ減るのと似たようなものです。この関節軟骨のすり減りが、膝痛の大きな原因となります。

スポーツや重労働による負担、加齢による老化現象などが加わると、関節軟骨のすり減りはどんどん進み、膝痛をともなうさまざまな疾患が起こりやすくなります。O脚・X脚により起こりうる膝の疾患には、変形性膝関節症、腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)、半月板損傷、膝蓋軟骨軟化症(しつがいなんこつなんかしょう)などがあります。

そもそも、なぜO脚・X脚になる?

O脚・X脚の主な原因には、以下のようなものがあります。

生まれつきの骨の異常(生理的な変形)

赤ちゃんの頃は、O脚の状態になっていることがほとんどです。歩くようになって少しずつ膝が内側に曲がり、2~6歳にはX脚ぎみになります。これを生理的O脚(X脚)と呼びますが、通常は7歳くらいで改善されます。

ただし、2歳をすぎても改善されず、足を揃えて立ったときに膝と膝との間が5cm以上開く(O脚)、あるいは膝の内側をくっつけて立ったときに両足のくるぶしの間が5cm以上開く(X脚)場合は、先天性の骨の異常によるO脚・X脚が疑われます。

病気によるもの(病的な変形)

O脚は、病気によってなることもあります。主なものには、以下があげられます。

くる病
ビタミンDの欠乏や合成障害などによりカルシウムが骨に沈着せず、骨の成長障害や骨格の変形などが起こる病気です。O脚や低身長、鳩胸などが主な症状となります。
ブラウント病
脛骨(すねの骨)の発育異常により起こる病気で、内反脛骨とも呼ばれます。外側は正常に発育するためバランスが悪くなり、O脚になります。原因ははっきりとわかっていませんが、赤ちゃんを早期(1歳未満)に歩かせることが要因のひとつになるという見解があります。

このほか、靭帯の異常や骨折などの外傷による変形なども原因になることがあります。左右の脚のどちらかだけにO脚が現れる場合は、病的な変形が疑われます。

生活習慣によるもの

スポーツや仕事などでくり返し行う動作、足を組むくせ、重心が偏った歩き方など、生活習慣によってもなりやすく、後天的な原因としてはもっとも多いといわれています。これは、動きやくせによって関節の動く範囲が変化してしまうためです。女性にO脚・X脚が多いのは、男性よりも骨格や筋肉が弱く変形しやすいためと考えられています。

O脚・X脚の改善方法

生活習慣によるものの場合は、軽度であれば日常の動作を見直す、装具によって歩き方を改善する、ストレッチを行って筋肉バランスを整えるなどの方法により改善することがあります。

変形が重度の場合や、先天性の場合は、膝ベルトやサポーターなどの装具を用いた保存療法では解消されないこともあるため、手術療法が検討されます。主には、膝の下で骨を切って形を矯正し固定する、高位脛骨骨切り術が用いられます。

※高位脛骨骨切り術について、詳しくは膝痛の治療法(5):外科手術』をご覧ください。

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