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膝痛の治療法(4):薬物療法

更新日:2017/08/23 公開日:2015/10/30

加齢・習慣による膝の痛みの対処法

膝痛の治療法のひとつである「薬物療法」では、患者の状態や症状の程度によって、飲み薬や外用薬、注射薬が使い分けられます。ドクター監修のもと、薬の特徴やどのようなときに使用されるのかなどを紹介していきます。

膝痛(しっつう)に対する「薬物療法」の目的は痛みや炎症を抑えることです。薬の形状には飲み薬や外用薬、注射薬などがあります。それぞれの薬の特徴を見ていきましょう。また、薬物療法の注意点についても理解しておきましょう。

膝痛に使われる薬の種類

膝痛に使用される薬は大きく2つに分類できます。「痛み・炎症を直接緩和させる鎮痛薬」と「軟骨に栄養を与えることで膝(ひざ)を動きやすくし、間接的に痛みをやわらげる薬」です。医師の判断のもとで、どの治療薬が使われるのかが変わります。

膝痛治療に使われる薬の形状

膝痛治療に使われている薬を、その形状別に見ると内服薬、外用薬、注射薬の3つに分けられます。それぞれについて確認をしておきましょう。

消炎鎮痛薬の内服薬

内服薬(飲み薬)には痛みや炎症を直接緩和させるための「非ステロイド性消炎鎮痛薬」が使用されます。内服薬は動けないほど痛みが強い場合に有効です。また、内服薬の場合は比較的短時間で効果が見られるのが特徴になっています。ただし、長期間にわたって毎日のように飲み続けると胃腸障害などの副作用が起こることもあります。

消炎鎮痛薬の外用薬

外用薬は一般的に痛みや炎症を直接緩和させるための「非ステロイド系のもの」で塗り薬と貼り薬(湿布薬)があります。塗り薬にはクリーム状(軟膏)、ゲル状など、さまざまな形状のものがあり、患者の皮膚の状態や使用感の好みなどによって処方されます。貼り薬には冷却(寒冷)タイプと温熱タイプがあり、急性の痛みには冷却タイプ、慢性の痛みには温熱タイプが処方されます。

外用でも薬自体の刺激や、塗り過ぎ、貼り過ぎなどによって、湿疹やかぶれなどの皮膚炎といった副作用が生じることがあります。最近では湿布薬を添付していた部位が日にあたることで、皮膚炎を引き起こす光線過敏症という報告もあるので注意が必要です。

膝痛治療に用いられる注射薬

注射薬にはステロイド注射と、ヒアルロン注射の2種類があります。

ステロイド注射は炎症がひどく、膝に水がたまって痛みが非常に強い場合に、関節内に注射すると痛みを急速に抑える効果が期待できます。ただし、ステロイド剤の注射を、繰り返し使用していると、関節の軟骨に悪影響が出るという報告があるので、ほかの治療では痛みが治まらないような場合に、医師の判断のもとで使用されます。

また、ヒアルロン酸注射は、もともと関節液(滑液)に含まれているヒアルロン酸を注射するもので、関節の動きをスムーズにする潤滑油のような役割があります。特に、変形性膝関節症の場合は、膝関節のヒアルロン酸が少なくなっているので、ヒアルロン注射によって関節の動きを滑らかにし、痛みをやわらげる効果があるとされています。週1回の頻度で5週間にわたって行い、効果があれば、その後は症状に合わせて2~4週間に1度注射します。症状が再発するたびにくり返し行うことも可能です。

薬物療法の注意点について

薬物療法は効果がある一方で、なんらかの副作用も見られます。そのため、使用する前には医師の説明や指導を受け、それをきちんと守ることが大切です。また、内服薬や外用薬には市販薬もありますが、市販薬では効果が薄い場合があります。できれば、病院で処方してもらいましょう。

薬物療法は医師の指導の下に行いましょう

膝痛の薬物療法に使われる薬は、痛み・炎症を和らげる薬と、膝の動きをよくする薬の2種類に分けられます。そのうえ、形状には内服薬、外用薬、治療薬の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。薬の効果や副作用などを理解したうえで、医師の指導のもとに正しく治療を受けるようにしましょう。

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