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関節リウマチの検査

更新日:2018/05/22 公開日:2015/11/30

関節リウマチの基礎知識

関節リウマチの症状を悪化させないためには、早期発見と早期治療が大切です。クリニックでは、どのような診断や検査を行っているのでしょうか。ここでは、ドクター監修のもと、クリニックで行っている検査について解説します。

関節リウマチを早期発見するためにも、症状をしっかりと見極める診断がポイントとなります。

関節リウマチの分類基準について

関節リウマチという病気に対して、診断基準というものはありません。関節の腫れと痛みと主な症状とする関節リウマチの診断には関節の腫れと痛み、朝のこわばり、X線など画像診断、血液検査などから総合的に診断します。

2010年、アメリカとヨーロッパのリウマチ学会が共同で新しい関節リウマチ分類基準を発表し日本の医療現場でも大いに参考にされていますが、この分類基準に当てはまる=関節リウマチではないので注意が必要です。

分類基準に従うだけでは真の関節リウマチでない関節炎も関節リウマチと診断されてしまい、不適切な治療を受けることになりかねません。ほかの病気を除外診断できる経験豊かなリウマチ専門医による診断が重要です。早期の診断と治療で関節リウマチによるダメージを少なくする必要があります。

関節リウマチはこのような病気にもつながっている

関節リウマチは、起床後の体のこわばりに始まり、関節炎など他の関節の病気にもつながっています。具体的にあげると関節炎、腱鞘炎(けんしょうえん)、関節水腫、滑液包炎(かつえきほうえん)、関節変形などです。ときには、だるさ、疲労感、貧血などの症状も現れます。これらの症状に気づいたら医療機関で検査を受けましょう。症状の詳しい特徴については『関節痛だけではない!関節リウマチの症状とは』をご覧ください。

関節リウマチの検査方法とは

クリニックで実際に行われている検査には、次のようなものがあります。

CRP(C反応性タンパク)

体内で炎症やダメージなどがあるときにつくられるタンパク質の数値を測定します。関節リウマチの場合は、このCRP値が上昇すると炎症反応が高いと判断します。しかしなかにはCRPが陰性の関節リウマチの患者もおり、断定はできません。

赤沈(赤血球沈降速度)

赤血球が1時間でどのくらい沈むかを測る検査です。炎症が起きると、その速度が速まることで数値が上がります。年齢によっても変化しますが関節リウマチの勢いを測る目安のひとつです。

リウマトイド因子(RF)

リウマトイド因子は、関節リウマチのように免疫機能に異常をきたす自己免疫疾患の人に存在するタンパク質の「自己抗体」の一種です。この因子があるかどうかを調べるのですが、関節リウマチの方でも約20~30%は陰性ですし、健常人でも約5%のかたで陽性ですからこの検査だけで関節リウマチか否か決定できるわけではありません。検診などでリウマトイド因子が陽性になっても関節の痛みや腫れがまったくなければ心配はありません。

抗CCP抗体

抗CCP抗体も上記のリウマトイド因子と同じく自己抗体のひとつです。この抗体はリウマトイド因子より早い状態で陽性になり、また他の疾患や健常人で陽性になる率もリウマトイド因子より少ない優れた検査です。リウマトイド因子とは別個の検査で、代わりになる検査ではなくどちらも検査することが必要です。抗CCP抗体は高い確率で関節リウマチを意味しますが、シェーグレン症候群など関節リウマチ以外の疾患でもしばしば陽性になります。またリウマトイド因子と同様に、明らかな関節リウマチの患者でも陰性のことは珍しくありません。

X線検査(レントゲン検査)

骨の状態をチェックするうえで欠かせない検査です。定期的な検査によって、骨の破壊状態など、症状の進行度合いを知ることができます。とりわけ、手のX線検査は欠かせません。

超音波検査

X線検査では発見できない骨破壊や関節の腫れの状態を超音波検査で見ることができるため徐々に普及しています。

MRI検査

MRIではX線で見えない骨破壊や関節の腫れ、骨髄浮腫まで知ることができます。装置が大掛かりで時間も費用もかかるため、すべての患者に必要な検査ではありません。

これらの検査によって、早期発見はもちろん、炎症や症状の強さ、症状の進行速度、治療の効果測定などを知ることも可能です。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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