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関節リウマチって完治するの?

更新日:2017/07/28 公開日:2015/11/30

関節リウマチの基礎知識

完治は難しいといわれている関節リウマチ。ここ数年で、治療も使う薬も劇的に変化してきている中で、完治への道は開けてきたのでしょうか。ドクター監修のもと、関節リウマチの治療の現状と、期待できる新薬について解説していきます。

関節リウマチは、自己免疫の異常で起こる病気だと考えられています。残念ながら現在、関節リウマチを予防する手段はなく、根治させることはまだ困難ですが[1]、ここ15年ほどで治療や薬がめまぐるしく進歩し、患者さんの状態を大きく改善できるようになりました。

関節リウマチの治療の現状

関節リウマチの診断と治療は近年急速に進歩しており、症状がまったくなくなったり、日常生活の不自由がほとんどなくなったりする患者さんも増えています。一方で、さまざまな治療に反応しない困難なタイプの患者さんもおられます。

では、現在の治療はどこまで進んでいるのでしょうか?

治療方法の進歩

以前は、関節リウマチによる骨の破壊はゆっくり進行すると考えられていたため、症状の進行を観察しながら安静を保ち、症状が進行するようであれば消炎鎮痛薬から開始して作用の弱い抗リウマチ薬を追加し、徐々に強い薬へと段階を上げていくという治療が行われていました。

しかし、その後の研究によって発症から2年くらいのうちに骨の破壊が進むことがわかったため、初期の段階から効果的な抗リウマチ薬を使って骨の破壊を抑える治療法に変わりました。これによって、治療を終了しても症状がない「完治」は難しいとしても、治療により症状がほとんどない状態(リウマチ学的には「寛解」と言います)まで到達できる患者さんが以前より飛躍的に増加しています。

薬剤の進歩

日本では1999年から使用が認められた免疫作用を抑える飲み薬「メトトレキサート製剤」は、関節リウマチの治療を画期的に改善しました。さらに2003年からは生物学的製剤といわれる体内の炎症経路を抑制する注射薬がつぎつぎに登場し、治療の成績はさらに向上しました。近年は別の部位で症状を抑制する薬剤も登場しています。

一方、これらの薬剤には当然ながら副作用も存在するため、注意深い診療による慎重な治療が欠かせません。また、治療費も高額になるため、そのことも考えた薬剤の選択が必要です。

治療薬で寛解を目指す

関節リウマチは、それ自体の完治は難しい病気であることに変わりはありません。しかし、治療の進歩により、寛解を目指すことが可能になりました。 寛解が実現すれば、抗リウマチ治療を継続しながらですが、関節リウマチであることをほとんど自覚することなく、日常生活を送ることができるようになります。中には抗リウマチ薬の服用さえも中止し、治癒したと言える状態にまでなるケースもあるようです[2]。

しかし、すべての患者さんが寛解するわけではなく、治療を終了し薬をやめてしまうと再びリウマチが悪化するケースが多いのが現状です。

今後ますます研究が重ねられ、関節リウマチの完治に向けて、さらなる進化を期待したいところです。

参考文献

  1. [1]日本リウマチ学会. “関節リウマチ診療ガイドライン2014” Minds ガイドラインライブラリ. http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0064/G0000706/0011(参照2017-07-11)
  2. [2]慶義塾大学病院 リウマチ・膠原病内科. “関節リウマチの薬物療法” 慶義塾大学病院 医療・健康情報サイト. http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000714.html(参照2017-07-11)

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