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関節リウマチで処方される薬の種類

更新日:2017/04/28 公開日:2015/12/16

関節リウマチの治療

関節リウマチを治療するうえで主流になっている薬物療法。日々研究や開発も重ねられ、新しい薬も導入されています。ここではドクター監修のもと、関節リウマチで使われている薬の特徴や副作用について解説します。

関節リウマチの治療の基本となっている薬物療法は、この20年で大きく進化しています。ここでは、「進行を抑えるための薬」と「症状を和らげる薬」の2種類についてご紹介してきます。

症状の進行を抑える抗リウマチ剤

関節リウマチの原因として考えられている免疫機能に働きかけて、病気の進行を抑える抗リウマチ剤には次の薬があげられます。

メトトレキサート(商品名:リウマトレックス、メトレートなど)

免疫抑制薬に分類されます。抗リウマチ剤として世界各国の標準薬といわれるほど、もっとも多くの患者に使用されている治療薬です。細胞の増殖を抑える作用から、もともとは抗がん剤として使用されていましたが、その後の研究で関節リウマチへも効果的だということがわかりました。他の薬と組み合わせて使うことも多いようです。

ただし、肝臓や腎臓の機能が落ちている方は、この薬を服用することで解毒作用が低下してしまったり、透析を受けている方は薬が尿として排泄されなかったりすることから、中毒症となってしまう可能性があります。その結果、貧血や肺炎を発症してしまうことがあるので、使用を避けます。

タクロリムス(商品名:プログラフなど)

免疫抑制薬に分類されます。日本で開発され、2005年4月に関節リウマチにも保険適用されました。比較的高価な薬ですが、少量でも効果を発揮し、他の薬の効果を高める可能性があることで期待されています。副作用としては糖尿病や高血糖、腎障害などが起こりえますので、定期的な血液検査で薬剤の血中濃度を測定する必要があります。

サラゾスルファピリジン(アザルフィジンなど)

免疫調節薬に分類されます。抗リウマチ薬の中では、メトトレキサートに次いで使われることの多い薬です。メトトレキサートと併用することもあります。起こりうる副作用としては、皮疹、発熱、薬へのアレルギー症状、肝機能・胃腸障害などがあげられます。こうした副作用は、服用してから期間を置かないうちに発症することが多いとされていますが、まれに時間が経過してから起こる場合もありますので、体調には気を配るようにしましょう。

リマチル

免疫調節薬に分類されます。こちらも日本で開発され、アザルフィジンと同様、最初に使われることが多い薬です。抗リウマチ薬の中で、服用率は全体の1割ほどです。副作用は主に間質性腎炎・蛋白尿や皮疹などがあげられます。

これらの他に、2003年より使用開始されている「生物学的製剤」というものもあります。バイオテクノロジー技術によって開発され、とても高価な薬ではありますが、優れた効果を発揮するといわれています。抗リウマチ剤での効果がみられないときに使用することも多いです。

炎症を抑えて痛みを和らげる抗炎症剤

炎症や痛みを緩和させる対症療法を行うとき、抗炎症剤が用いられます。

非ステロイド系抗炎症剤(NSAID、商品名:ロキソニン、セレコックスなど)

炎症や痛みの原因となる物質「プロスタグランジン」が作られないように働きかけ、痛みの緩和だけでなく解熱作用も有します。

ステロイド系抗炎症剤(副腎皮質ホルモン、商品名プレドニン、リンデロンなど)

副腎皮質ホルモンを人工的に合成して作られた炎症剤です。非ステロイド系抗炎症剤よりも早い段階で炎症・痛みの原因物質「プロスタグランジン」の生成を抑えるとともに、免疫機能を抑制する働きもあります。効果は強いものの一時的な側面が強く、副作用やリバウンド(服用を中止するとかえって悪化すること)の可能性があるため、慎重に使いたい薬です。

関節リウマチの治療薬の注意点

関節リウマチの治療薬を使う以上は、なにかしらの副作用のリスクがあります。万が一、副作用が生じても慌てないで済むように、あらかじめ医師に治療薬の副作用について確認しておくようにしましょう。

治療薬の副作用についての詳しい内容は『関節リウマチの治療薬の副作用とは』をご覧ください。

関節リウマチの治療薬のまとめ

基本的に関節リウマチの治療には薬物療法が使われます。この薬は「進行を抑える薬」と「症状を和らげる薬」の2種類があります。それぞれいくつかの種類があるので特徴やリスクを把握して、服用するといいでしょう。なお、不明点があれば必ず医師に確認するようにしてください。

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