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関節リウマチのリハビリ

更新日:2017/04/28 公開日:2015/11/24

関節リウマチの治療

関節リウマチの治療法のひとつにリハビリテーションがあります。さまざまな種類のリハビリを適切に行い、生活の質(QOL)を高めことが重要です。ここでは、ドクター監修のもと、リハビリが重要な理由とその種類について解説します。

関節リウマチの治療を行っていくうえで、リハビリテーションはとても重要な役割をもっています。数あるリハビリテーションの中で、関節リウマチに適するリハビリテーションにはどのようなものがあるのでしょうか。

リハビリテーションが大切な理由

関節リウマチは痛みや炎症だけでなく、進行すると関節の変形や破壊なども起こりうるため、生活の質(QOL)を下げてしまいます。痛い関節を無理に動かすことはだめですが、無理のない範囲で専門職の指示の下、正しいリハビリを行っていただくことで筋力の低下や萎縮、関節可動域の改善をはかることができます。

私たちの体は動かないと次第に衰えていきます。リハビリテーションは、関節や筋肉の機能低下を防ぐためにも大切なのです。

通常リハビリテーションは、医師の指示をうけて専門の理学療法士や作業療法士が指導してくれます。症状や状態によって行う内容も異なるため、自己流ではなくプロによる指導で正しく行うことが重要です。関節リウマチは、介護保険法で「特定疾患」となっています。認定されれば40歳から介護保険サービスを利用できます。

リハビリテーションの種類

リハビリテーションには以下のような種類があります。

運動療法

運動を行うことによって、関節や筋肉の衰えを防ぎます。寝たきりの方のための運動や、入浴時やプールでの浮力を活かした運動、ダンベルなどで適度な負荷をかける運動などがあります。さまざまな関節をまんべんなく動かす「リウマチ体操」もおすすめです。運動療法は日々、短い時間でもいいので継続することが重要です。

物理療法

ホットパック、部分浴などの温熱療法、超音波や赤外線による電気療法など、物理的な刺激で血行を促し、筋肉のこわばりなどを緩和させます。一般的に、温熱療法が適用されますが、炎症が進行していて熱を帯びている状態では禁忌です炎症が落ち着いている状態で、主治医の監督下のもとで行うようにいたしましょう。

作業療法

編み物、粘土、手芸、書道、絵画など、作業療法士の指導のもと楽しみながら手指の機能を回復させていきます。訓練というよりは、趣味や生きがいにも通じることでメンタル面にも効果的です。

装具療法

足底板やひざや手指への装具といった専門的なものから、歯ブラシやスプーンなどに装着して握りやすくするグリップ、マジックハンド、杖、歩行器など生活に密着したグッズを使って関節の負担を減らし、変形の予防や矯正を行います。

リハビリテーションと並行して心がけたいこと

関節リウマチの治療には、クリニックで行う薬物治療や外科治療、この記事で紹介しているリハビリテーションのほかに、患者自身が行う基礎療法があります。

基礎療法とは

  • 病気に対して冷静な気持ちで向き合う

関節リウマチになると誰もが落ち込みますし、時には不安になったり、治療を投げ出したくなることもあるでしょう。しかし、正しい知識や自分の症状を把握することで、それらの不安も和らぎます。わからないことはドクターに聞いたり、家族や友人など周りの人に理解してもらい、サポートを得ることで治療がより有意義なものとなります。

  • 適度な運動を心がける

体を動かさずにいると、関節や筋肉の機能低下を招きます。日常生活での適度な運動は、時々休憩をはさみながら無理がないよう行うことがポイントです。しかし、炎症がひどい時などは症状を悪化させてしまうおそれがありますので安静にすることも大切です。

薬物療法についての詳しい内容は、『関節リウマチで処方される薬の種類』を、変形してしまった部位を再建する外科治療については、『関節リウマチの手術と注意点とは』をご覧ください。

治療中の食生活のポイント

関節リウマチの治療中は、食生活にも気を配りましょう。炎症や痛みによって全身の体力が奪われがちですので、高タンパク、そしてカロリーオーバーにならない程度に高カロリーの食事を心がけてください。

また、青魚などに含まれる「DHA」や「EPA」、エゴマ油や亜麻仁油などの「n-3系不飽和脂肪酸」を意識して摂取したり、痛みを緩和する抗酸化物質である「ビタミンC」や「ビタミンE」、「β-カロテン」、炎症を緩和させるショウガやニンニクなども積極的に摂るとよいでしょう。

詳しくは、『関節リウマチに効果的な食事・栄養素とは』をご覧ください。

関節リウマチは完治が難しいといわれている病気ですが、ここ10年ほどで治療や薬が劇的に進歩しているのも事実です。適切なリハビリテーションを通じて生活の質(QOL)を維持しながら、さらなる治療研究の進化を期待したいものです。

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