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紅板症(こうばんしょう)とは?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/11/25

口内炎・口腔粘膜疾患の種類

「紅板症」とは、症状が口内炎に似ているため、口内炎としばしば間違われてしまう病変です。専門ドクター監修のもと、紅板症について詳しくご紹介します。

口内炎と似たような症状が見られるため、口内炎とよく間違われてしまう粘膜疾患のひとつに、「紅板症(こうばんしょう)」があげられます。紅板症とは、いったいどのようなものなのでしょうか。紅板症の症状や特徴、治療法について解説します。

紅板症とは

非常にまれですが、紅板症は、紅色肥厚症(こうもくひこうしょう)とも呼ばれる「前がん病変」です。前がん病変とは、それ自体はがんではないものの、正常な組織よりもがんを発生しやすい形態に変化した組織のことです。紅板症は、口腔粘膜病変の中ではもっともがん化率が高いといわれています。口内の粘膜に発生する前がん病変には、紅板症のほかにも、粘膜上皮が分厚くなることによって周囲の粘膜よりも白く見える「白板症(はくばんしょう)」があります。

白板症について詳しくは、『口の中が白い、痛い!口腔内が白くなる白板症』をご覧ください。

紅板症は、舌や歯肉、口腔粘膜が薄くなって、周囲の粘膜とはっきり区別できるビロード状の鮮やかな紅色になるのが特徴です。表面はツルッとしていますが、高く盛りあがったり、潰瘍が見られたりする場合もあります。多くの場合、初発症状として刺激痛があります。刺激痛は、病変の粘膜上皮が薄くなることによって発生します。

紅板症はとても珍しい病気で、発症する頻度は高くありませんが、紅板症を疑って組織検査を行うと、すでに上皮内がんになっていることがあります。

紅板症を発症する年齢は、50~70歳代に多いといわれており、50歳以上の高齢者が全体の80%を占めています。紅板症と診断するためには、外傷性紅斑やカンジタ症などの赤色病変や口内炎、血管腫などと鑑別し、生検組織の採取による組織検査が必要となります。

紅板症の治療法

紅板症は、がんになる確率が高いため、病変を切除して取り除きます。また、外科的に切除しても再発する可能性が高いため、治療後も長期間にわたる経過観察が重要になります。紅板症の初期症状は口内炎とよく似ているため、放置してしまいがちです。しかし、放置しておくとがんに発展してしまうおそれがありますので、できるだけ早めに受診することが大切です。

口の中に口内炎のようなものができた場合、自分では口内炎なのかその他の病気なのかを判断することは難しいものです。一般的な口内炎の場合は、2週間ほどで自然治癒することが多いため、2週間以上症状が続く場合は、歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科などの専門ドクターを受診しましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 歯科口腔外科

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