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高齢者に多い収縮期高血圧の症状と対処法

更新日:2018/05/11 公開日:2015/12/04

高血圧の種類と対処法

収縮期高血圧とは、下の血圧(拡張期血圧)は正常であるにもかかわらず、上の血圧(収縮期高血圧)が高い状態のことを指します。このページでは、高齢者に多い収縮期高血圧の症状や対処方法について、ドクター監修の記事で解説します。              

収縮期高血圧とは

血圧とは、血管内の圧力のことであり、通常は動脈圧のことを言います。血圧は、心臓が収縮する際にもっとも高くなり、これを上の血圧(収縮期血圧)と呼びます。また、心臓が拡張するときには最低となることから、下の血圧(拡張期血圧)と呼びます。

収縮期高血圧とは、下の血圧(拡張期血圧)は正常であるにもかかわらず、上の血圧(収縮期高血圧)が高い状態のことを指します。

高齢者に多い収縮期高血圧の症状

血圧は年齢とともに上昇し、高齢者においては約3分の2の人が高血圧だといわれています。ここでは、高齢者に多い収縮期高血圧の症状を説明していきます。

上の血圧と下の血圧

年齢による血圧の変化は収縮期血圧と拡張期血圧で異なり、収縮期血圧は加齢とともに上昇を続けます。また、拡張期血圧は50?60歳くらいで最高となりそれ以降は低下します。

そのため、高齢者の場合は収縮期血圧と拡張期血圧の差が大きくなり、収縮期高血圧の人が増加傾向にあるのです。

年をとると体のさまざまな所に障害がでるため、一概には言えませんが腎機能低下にともなう腎動脈の狭窄などから動脈硬化が原因で、上の血圧と下の血圧の差が大きなります。

収縮期高血圧のリスク

上の血圧と下の血圧の差値が広がるためにおこる収縮期高血圧ですが、これを簡単に説明すると、大きな血管の動脈硬化が進んだことを表しています。

高血圧は、急激な血圧の上昇が起こった場合に頭痛やふらつき、動機などの症状をともなうこともあります。しかし、多くの場合では自覚症状がないため、自分では気がつきにくいことがほとんどだとされています。症状はなくても、心臓や血管への悪影響を及ぼすことには変わりなく、血圧測定を毎日の習慣にして降圧治療を受けることが大切です。

適切な治療を受けることは、死亡リスクの軽減にもつながります。降圧治療をすることで、脳卒中の死亡率は36%、虚血症心疾患死亡は25%それぞれ減少し、高齢者の全死亡率においては12%減少するとのデータがあります。

高齢者に多い収縮期高血圧の対処方法

収縮期高血圧とは、どの程度の数値のことをいうのかといえば、一般的には上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上とされています。上の血圧が140mmHgを越えている高齢者の場合、下の血圧(拡張期血圧)の値が正常でも収縮期高血圧と診断され、治療を受けることが望ましいとされています。

このような病気の危険性を高めることもある

収縮期血圧が引きおこすのは脳血管障害や心筋梗塞などです。脳出血や脳梗塞、認知機能障害といった脳の病気をはじめ、心不全や狭心症、腎不全など、体のさまざまな臓器に影響を及ぼします。そのため、高血圧を放置することは病気の発症リスクを高める場合があり、しかるべき治療が重要だと言えます。

生活習慣の改善と降圧薬による治療

生活習慣を正すことは、高血圧治療の基本的な方法として推奨されています。

  • 食塩は1日6g未満
  • 野菜や果物の摂取
  • 適性体重の維持と有酸素運動療法(心血管病のない高血圧患者対象)
  • アルコール制限
  • 禁煙

などが主な生活習慣の修正項目であり、加えてストレスの多い生活を避けることなども重視されています。

ただ、生活習慣の改善による治療には限界があるため、血圧を下げる薬(降圧薬)を使った治療を受ける人が多数います。体質や症状に合わせて処方される降圧薬にはいくつかの種類があります。中には副作用が怖いという方もいるかもしれません。

高血圧の薬は、比較的副作用が少ない薬ですし、降圧薬で治療した人はしなかった人よりも脳卒中や心臓病、さらに全体の死亡率も低いという点から、降圧剤による治療のメリットがあると言えるでしょう。定期的に健康診断を受けたり、公共施設に置いてある血圧計で測ってみたりして、血圧値の上昇に気がついた場合は、すみやかに内科を受診することをおすすめします。

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