スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

高血圧が引き起こす心不全

更新日:2018/05/11 公開日:2015/11/30

高血圧が引き起こす合併症

高血圧は無症状であることがほとんどですが、適切な治療を行っていない場合や、不適切な管理をしている場合には、脳卒中、心筋梗塞、大動脈解離など極めて危険な病気を引き起こしてしまいます。また、高血圧は心不全を引き起こすことでも知られています。それでは、心不全は一体どのような場合に起きるのでしょうか。ここでは、心不全と高血圧の関連性や心不全の原因や症状を紹介します。

心不全とは

よく耳にする心不全という言葉ですが、心臓の働きが衰えた状態を「心不全」と総称して呼んでいます。さまざまな理由で心臓が持つポンプ機能が低下し、血液を送りだす力が弱まる(心拍出量の低下)と、全身に送りだされる血液の量も減少します。それにより、

・息切れ

・動悸

・体のだるさ

・むくみ

・呼吸困難

・疲れやすい

といった症状がおこり、それらが発症している病態を心不全と言います。

なお、むくみや呼吸困難は心臓の機能が低下することで、血液がうっ滞して起こります。心不全は高血圧のみならず、心筋梗塞や心臓弁膜症、先天性心疾患などさまざまな心臓の病気や、内分泌疾患(例、甲状腺機能低下症)、腎疾患、アルコール性心筋症、ウイルス感染による心筋症などによっても引き起こされます。

高血圧により起こる心不全の原因とは

心不全には、収縮機能不全型と拡張機能不全型の2種類があり、それぞれ心不全に至るまでの経緯が異なります。高血圧の状態を放置していると、最終的には心不全を起こします。心不全の末期には、上記の症状の他に、不整脈が現れて最悪の場合は突然死に至ることがあります。

収縮機能不全と拡張機能不全

高血圧が続くとどうして心不全になるのでしょう。

高血圧では正常よりも高い血圧が心臓の壁に加わるため、全身に血液を送りだすポンプの役割を果たしている左心室という心臓の部屋の筋肉の肥大(求心性肥大:外側に肥大するのではなく内側に肥大するので左心室の部屋の大きさがだんだん小さくなっていく)を引き起こします。

このような心臓では、血液を受け入れる拡張期のしなやかさが低下し、その結果、肺に血液がうっ滞して息切れや呼吸困難などの拡張機能不全の症状が出ます。ポンプの作用としての収縮力を重視しがちですが、ポンプの力を発揮するためには、心臓が拡張して一旦左心室にたくさんの血液を貯めこまなければなりません。

ところが、拡張機能不全の心臓は、心臓が十分に拡張しないので拡張期に血液が左心室にたくさん流入することができなくなり、いくら収縮力が保たれていても心拍出量が低下してしまいます。この結果、心拍出量の低下に加え、血液のうっ滞の症状(肺うっ血)などが引き起こされるのです。

心不全を予防するには生活習慣の改善や正しい血圧計測など、高血圧にならないようにするための節制が重要です。

この病気・症状の初診に向いている科 内科

ヘルスケア本