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不眠の原因と不眠が引き起こす病気とは

更新日:2017/03/23 公開日:2015/11/30

不眠を招く原因と対処法

不眠症は、身体的原因や心理的原因など、さまざまなことが要因となり起こります。中には、ほかの病気が隠れていることで不眠症におちいるケースもあります。ドクター監修のもと、不眠症を引き起こす病気についてご紹介します。

睡眠障害の主な原因

不眠症をはじめとした睡眠障害には色々な原因で起こるとされています。これから紹介するそれぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

心理的原因

生活をしている中で不安を感じたときや、精神的にストレスがかかったときに起こり易いといわれています。

身体的原因

体の病気からくる痛みや痒さ、頻尿などによって起こる睡眠障害もあります。

精神学的原因

主に、うつ病や不安障害、統合失調症などといった精神的な病から睡眠障害が起きるといわれています。特に、うつ病の場合は眠りに入るときの睡眠障害よりも、途中で目が覚めたり朝早く目が覚めたりすることが多いといわれています。

薬理学的原因

アルコールやカフェイン、ニコチンの摂取によって引き起こされる睡眠障害です。高血圧の薬でも睡眠障害を引き起こす場合があります。

生理学的原因

交代勤務や昼間の活動量が低下する事で引き起こされる睡眠障害です。

代表的な不眠の症状

睡眠障害にはいくつかの種類があります。その中でも代表的な症状は以下のものです。

入眠障害

布団に入ってから眠るまでの時間がかかり、なかなか寝付けない状態です。

中途覚醒

一度は眠りますが、何度も目が覚めてしまう状態です。

早朝覚醒

起きる時間よりも早い時間に目が覚めてしまい、その後眠ることができない状態です。

熟眠障害

十分に眠っていても眠ったという実感が得られない状態です。これらの症状の他に日中の疲労感や集中力が低下するといった症状がどの程度あるのかも重要な指針となります。

睡眠障害が引き起こす病気とは

不眠症の原因には、さまざまなものがありますが、ほかの病気が影響していることもあります。どんな病気が不眠症を引き起こすのかを見ていきましょう。

高血圧

血圧が慢性的に高くなる「高血圧」の人の約30〜50%は、不眠症を患っているという報告があります。そして、不眠もまた血圧を上昇させるので、血圧が高い人が眠れないと、さらに血圧が上昇するという悪循環に陥ります。不眠だと、心身を活動的にする「交感神経」が高ぶったままになるため、夜間に血圧が下がらないばかりか、翌日の血圧も高くなります。

糖尿病

血糖値が高い状態が慢性的に続く「糖尿病」の人の約3〜4人に1人が、不眠に悩まされているといわれています。これは糖尿病が進行すると、多尿やのどの渇き、痛みやしびれなどの症状が現れることと関係しているようです。また、不眠症で眠りの質が低下すると、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの働きが悪くなるため、肥満になるリスクが高まります。

脳の病気

「認知症」や「脳卒中」などの脳の病気でも、不眠がみとめられることがあります。これは夜間に、意識混濁に加えて、幻覚や錯覚などが起こる「せん妄」といった状態に陥ることと関係しています。

泌尿器の病気

泌尿器の病気で、トイレが近くなる「頻尿」の症状がある人は、夜中に尿意で目が覚めたあとに眠れなくなり、不眠に悩まされることがあります。また、高齢者は、ホルモンの分泌量が低下して濃い尿がつくれなくなります。そして、尿量が増えることがあり、やはり尿意で目が覚めたり、その後に再び寝つけなくなったりして、不眠になることがあります。膀胱が過敏であったり、前立腺の機能異常が不眠のもとになったりしているのかもしれません。

心の病気

心の病気の中でもうつ病は、患者の90%近くが、なんらかの不眠をもっているといわれています。また、強烈なショック体験をした後遺症でストレス障害が起こる「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」、行き過ぎた不安を感じる「不安障害」、幻覚や妄想などの症状が現れる「統合失調症」などでも、不眠がみられることがあります。

痛みの強い病気

腰や背中の痛み、頭痛、首の痛み、「関節リウマチ」などの痛みをともなう病気も不眠の原因になることがあります。また、このような痛みによる不眠は、日中の筋痛や疲労感を増しやすいといわれています。

かゆみの強い病気

「アトピー性皮膚炎」や「皮脂欠乏性湿疹」など、強いかゆみを引き起こす皮膚疾患でも、かゆみでなかなか寝つけず、不眠になることがあります。また、こうした病気は掻くと余計にかゆくなるので、寝ている間に皮膚を掻いてしまうと、かゆみが増して目が覚め、そのまま眠れなくなることもあります。

呼吸器の病気

「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」による呼吸困難、「気管支喘息」による激しい発作も、不眠の原因になります。

ほかの睡眠の病気

体内時計の周期が実際の昼夜のサイクルとずれてしまう「概日リズム睡眠障害」、睡眠中に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」、寝ているときなどに脚にムズムズするような不快な感覚が起こる「むずむず脚症候群」なども、不眠の原因になります。

女性ホルモンの変調

睡眠は、ホルモンの分泌に影響されやすいので、女性ホルモンの分泌量が変化する生理前や妊娠・出産時、更年期などに不眠に悩まされる女性もいます。

良質な睡眠を得るための方法

まず、睡眠時間は必ず確保しないといけないわけではありません。

睡眠時間は年齢によって違うので、自分がしっかり眠れていると感じ、日中活動する際に支障をきたさなければ大丈夫です。睡眠時間にこだわって時間を長くしようとすると、逆に嗣明トラブルを起こしやすくなります。

入眠前には自分なりの入眠儀式(リラックス方法)を見つけるとよいでしょう。

たとえば、ヨガや軽い読書などもいいでしょう。

また、睡眠前のカフェインやニコチン・アルコールの摂取はやめましょう。どうしてもカフェインを取りたい場合は就寝の4時間前までにしましょう。ニコチンは1時間前までです。

昼間どうしても眠い場合は、15時より前に30分以内にとどめましょう。あまり遅い時間にならないように気をつけることで、夜の快眠につながります。

一番の快眠方法は、眠くなった時だけ布団に入る事です。布団に入るときは寝るときだけと決めておくとよいでしょう。

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