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生理前に眠れない原因と対処法

更新日:2017/04/18 公開日:2015/11/30

不眠を招く原因と対処法

生理前になると眠れなくなるという女性は、「PMS(月経前症候群)」の可能性があります。今回は、PMSがどんなものなのか、また、PMSによる不眠の対処法などをご紹介していきます。

女性の中には、生理前になると不眠の症状が出るという人がいます。今回は、その原因と対処法をご紹介していきます。

生理前の不眠の原因

生理前に眠れなくなるのは、「PMS(月経前症候群)」によるものという可能性が考えられます。PMSとは、月経(生理)が始まる3~10日ぐらい前から起こる不快な症状のことで、その症状は、身体的なものから精神的なものまで多岐に及びます。ただしPMSは、生理が始まると自然に治まったり、軽くなったりするのが特徴です。

PMSの原因は、まだはっきりと解明されていませんが、女性ホルモンのバランスの変化がかかわっていると考えられています。女性の体には、月経周期というリズムがありますが、このリズムをつくり出しているのが、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)という2つの女性ホルモンです。この2つのホルモンは、一定の周期で分泌量のバランスが大きく変わり、女性の体や心に作用にします。

プロゲステロンは、妊娠を助けるホルモンで、受精卵の着床に備えて子宮内膜の状態を整える働きがあります。また、基礎体温を上げたり、体内の水分を保持したり、乳腺の発育を促すなど、妊娠を維持するために必要な準備を手伝ったりもします。プロゲステロンが分泌されるのは、排卵後から次の生理にかけてです。また、このホルモンバランスの変化や腸内環境の悪化によるセロトニン(脳内物質のひとつ)の減少もPMS(特に精神症状)の原因のひとつとして考えられています。さらに、冷えやストレス、ビタミンB2やミネラルなどの微量栄養素が不足していることも原因として考えられています。

PMSの症状

PMSの症状には、不眠以外にも次のものがあります。

体の症状

胸やお腹が張る、乳房のハリや痛み、ニキビ・吹き出物・肌荒れが起こる、だるい、食欲不振あるいは食欲が増す、便秘、下痢、肩こり、頭痛、腰痛、むくみなど

心の症状

イライラする、感情の起伏が激しくなる、気分が落ちこむ、不安感、集中力の低下、無気力感、眠気など

PMSによる不眠の対処法

PMSと思われる不眠で、日常生活に支障をきたしているなら、婦人科や女性外来(診療科を限定しない女性を専門とする外来)を受診しましょう。不眠の治療には、睡眠薬がよく用いられますが、PMSが原因の場合は、効きにくいこともあります。そこで婦人科や女性外来では、女性ホルモンのバランスを整えるホルモン量の少ない低用量経口避妊薬(低容量ピル)や低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤を使って治療することが多いようです。また、漢方薬を使用したり、冷えを改善したり、食生活によって腸内環境を整えたりするなどの生活指導も行われます。精神症状に対しては「漢方」、「抗うつ剤」や「精神安定剤」を併用したり、カウンセリングなどでストレス対処の方法を身に着ける指導をすることもあります。

PMSの症状は、生理前の過ごし方を工夫することで、少しやわらぐこともあります。ハードなスケジュールを入れない、リラックスできる時間をもつ、気分転換に軽い運動をするなど、ストレスをためこないように心がけましょう。

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