生理中にはカンジダが再発しやすいといわれています。再発を防ぐために、カンジダが起こる原因や対処法を学んでいきましょう。
膣カンジダが生理中に再発しやすい原因
カンジダ菌はもともと、20~30%ほどの女性の膣内に存在しています。この菌は、抗生物質やピルの使用、妊娠などにより膣内の環境が変わったり、疲れやストレスで体の免疫力が低下していると、異常に繁殖する場合があります。その結果、外陰部のかゆみやおりものの異常を引き起こす膣カンジダを発症してしまうことがあります。
カンジダ菌の異常繁殖は、生理前にも起こりやすくなります。生理前は、プロゲステロンという黄体ホルモンの影響により膣内が酸性化します。カンジダ菌は膣内が酸性に傾いていると繁殖する傾向があるため、この時期に膣カンジダが起こりやすくなると言えます。通常は生理が終われば快方に向かいますが、発症した人のうち約半数は再発するとも言われています。
膣カンジダの詳しい症状については、「そのかゆみの原因は腟カンジダ症かも!?」をご覧ください。
カンジダの再発を防ぐための対処法
カンジダは常在菌であるため、異常繁殖を防ぐことが重要です。カンジダ再発を防ぐための、いくつかのポイントをご紹介していきます。
まずは、体の免疫力を高めておく生活を心がけることが大切です。栄養バランスのとれた食事や適度な運動、良質な睡眠をしっかりとって、規則正しい生活を送りましょう。ストレスをためこまないことも重要です。
また、カンジダ菌は湿気を好みます。生理ナプキンは汗や経血で湿りやすいので、こまめに交換してください。さらに、外陰部でカンジダ菌が繁殖しないように、通気性のよい綿素材の下着や服装を選ぶのがよいでしょう。特に生理の時期は、ムレやすくなるパンティストッキングは避けることをおすすめします。
デリケートゾーンを清潔に保つために、シャワーで陰部を洗ってからきちんと乾かすことも大切です。洗うときには、石けんによる刺激で炎症が悪化することを避けるため、お湯で簡単に洗い流す程度にしましょう。また、家族とのタオルの共用は感染を招くおそれがあるため、避けるようにしてください。
生理が終わって膣内の環境が変わると、自然に膣カンジダの症状は軽快に向かいます。
ここでお伝えした対処法を心がけても症状が改善しない場合には、糖尿病などの病気にかかっている可能性も考えられます。産婦人科できちんと検査を受けるようにしましょう。
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