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頭皮用の日焼け止めにはスプレーがおすすめ!紫外線対策

更新日:2017.12.08
公開日:2015.12.24
ドクター画像
この記事の監修者
銀座ケイスキンクリニック 院長 慶田朋子

紫外線を頭皮に浴びると、どのような影響があるのでしょうか。また、頭皮の日焼けを防ぐ日焼け止めにはどのような種類があるのでしょうか。頭皮用日焼け止めの選び方や、紫外線対策について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

最近は男性だけではなく、女性の間でも抜け毛や白髪で悩む人が増えているようです。抜け毛や白髪の原因のひとつに、頭皮の日焼けは関係しているのでしょうか。ここでは、頭皮の日焼けが及ぼす影響と対策について解説していきます。

紫外線による頭皮への影響

実は、生まれたばかりの髪はみんな白髪だということをご存知ですか。髪は、頭皮内の色素幹細胞が作る色素細胞(メラノサイト)がメラニンを生成することで色がつきます。

加齢により白髪になるのは、このメラニンを作る色素幹細胞が枯渇することが原因です。毛包のバルジ領域には、色素幹細胞と毛包幹細胞がゆりかごの様な組織に守られ眠っています。適切なタイミングで分化成長し、それぞれがメラノサイトと毛母細胞に変化します。加齢により、これらの元になる幹細胞の在庫が無くなると、白髪になったり薄毛になったりします。この他にも、薬剤や肉体的、精神的ストレス、酸化ストレスなどの影響でも、幹細胞の分化が止まり、急速に白髪になることがあります。原因がはっきりしている白髪は、ストレスが無くなると元に戻る可能性がありますが、老化で色素幹細胞が枯渇した場合は元に戻ることはありません。紫外線も細胞の老化に大きな影響を与えるという説もあるようです。しかし、現時点で医学的に有効なエビデンスは報告されていません。

髪の分け目やつむじは日光に直角に当たりますから、単位面積当たりの紫外線照射量が多くなり、日焼けしやすい部分と言えます。

皮膚の日焼けと同じで、炎症を起こして痛みやかゆみが生じたり、角質の状態が乱れてフケ症状がでたりすることもあります。

頭皮用の日焼け止めにはスプレータイプがおすすめ

日焼け止めには、クリーム・ローション・パウダー・スプレータイプがありますが、頭皮の日焼け止めとして、もっとも塗りやすいのはスプレータイプでしょう。スプレータイプの日焼け止めは、紫外線吸収剤を使っているものが多く、汗で流れにくいのがメリットです。しかし、紫外線吸収剤は敏感肌の人にとっては刺激となることがあるので注意が必要です。また、頭皮や髪専用の日焼け止めスプレーも販売されていますので、そちらを活用するものよいでしょう。

ムラなくしっかりと頭皮につけられるという点では、肌用のクリームやローションタイプの日焼け止めを使うのもよい選択です。分け目や頭頂部など、日焼けしやすい部分にはしっかり塗布してください。クリームやローションを塗布する場合には、手のひらで日焼け止めを一度伸ばして、頭頂部を中心に抑えるようになじませましょう。

また、日焼け止めは一度にたくさん塗れば効果が発揮されるわけではありません。汗によって流れたり、皮脂と混ざって効果が減弱したりするので、2~3時間おきに塗り直しをすることが必要です。

なお、ウォータープルーフの日焼け止めも、丁寧に泡立てた泡で優しくシャンプーすれば落ちますので、ゴシゴシ擦らないようにしましょう。

頭皮を紫外線から守る日焼け対策

頭皮の日焼け対策として、もっとも有効なのは日焼け止めを塗ることですが、ほかにもすぐに実践できる対策があります。

髪の分け目を変える

分け目が同じだと、常にその場所が紫外線にさらされることになります。少しずつでも毎日変えるなどの工夫をしましょう。

帽子や日傘でしっかりさえぎる

日焼けしないためには、紫外線を物理的にさえぎるのが一番です。とくに薄毛の人や髪が短い人は直接日差しを浴びない工夫をしてください。紫外線が強い時間帯の外出はできるだけ控えるようにするとよいでしょう。帽子は日差しをさえぎるのに有効ですが、蒸れによって雑菌が繁殖しやすくなったり、こすれることで頭皮に悪影響を及ぼしたりすることもあるので、長時間の使用は避けましょう。また、曇りだからといって、なにもせずに外出してはいけません。曇りの日も晴れの日の70%程度の紫外線量ですので、油断しないようにしましょう。

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