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どのように感染する?風疹(ふうしん)の感染経路

更新日:2016/12/09 公開日:2016/01/27

風疹(ふうしん)の予防・対策

風疹(ふうしん)は、風疹ウイルスによる感染症です。この風疹ウイルスは、どのように感染していくのでしょうか?ドクター監修の記事で紹介していきます。

感染症のひとつである風疹(ふうしん)は、人から人に感染していきます。感染症によって感染経路はさまざまですが、ここでは風疹の感染経路を解説していきます。

咳(せき)やくしゃみからうつる「飛沫感染」

風疹ウイルスの感染経路で特に多いのは「飛沫感染」です。感染している人の咳(せき)、くしゃみなどによって放出された「飛沫(細かい水滴)」に含まれるウイルスを、鼻や口から吸い込むことでうつります。飛沫の大きさは0.005mm以上で、比較的に重いので、1〜2mくらい飛べば地上に落ちます。つまり、風疹に罹患している人が咳をし、その半径1から2m以内にいるとウイルスに接触する可能性が高いことが考えられます。

触れた手や粘膜から感染する「接触感染」

風疹ウイルスを持った患者やウイルスが物などを介して、周囲の人にウイルスをうつすのが「接触感染」です。手すり、ドアノブ、室内灯や家電のスイッチ、電話の受話器、筆記用具など、ウイルスが物にうつり、他の人がそれに触れることでウイルスが手に付着。さらに手から物をとって食べることで、ウイルスが体内に侵入することが考えられます。

「空気感染」はしない

風疹ウイルスは「空気感染」はしません。空気感染とは、飛沫の水分が蒸発して乾燥し、0.005mm以下のごく小さな粒子になったもの(飛沫核)を、鼻や口から吸い込んで感染すること。飛沫核は軽いので、長時間にわたって浮遊するのが特徴です。ただし、風疹患者と近い環境では、飛沫感染のおそれがあります。

風疹(ふうしん)の症状が出ない「不顕性感染」に注意

風疹だけでなく感染症や伝染病にあることですが、ウイルスに感染をしても症状が発生しないことがあります。この状態を「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」と呼びます。症状がないので感染しているという自覚ができないため、周囲への感染拡大の対策をとることもできません。そのため、大きな感染源となることもあります。

流行時期は特に意識して感染予防を

周囲に患者がいないからといって、予防対策をしないと感染してしまう可能性があります。風疹は流行しやすい病気なので、その時期は、特にマスクの着用、手洗い、うがいを意識して行い、手にふきかける消毒液を用意するなど、衛生面にも注意をはらいましょう。

医療施設の風疹(ふうしん)の感染対策

風疹のワクチンを接種すると、体の中に、風疹ウイルスに対する免疫がつくられます。ワクチンは、1回目の接種で95%、2回目で99%以上の予防効果が期待できます。

現在は、1歳のときと小学校入学の前年との2回にわたって、「定期接種」として、風疹・はしかの混合ワクチンを接種する制度があります。しかしこの制度は、過去に何度が変更されたため、生年月日によって、ワクチン接種の回数が異なり、20代以上の人の中には、ワクチンを受ける機会がなかった人も少なくありません(生年月日による風疹ワクチンの接種状況は、『風疹(ふうしん)の予防接種の効果と副作用について』で詳しくご紹介しているので、そちらも合わせてご覧ください)。

また、まれに風疹に2回かかる人もいますが、基本的には、風疹に一度感染した人にも、免疫がつくられるので、その後、大部分の方は風疹にかかることはないとされています。ただし、自然感染後で3~10%、風疹ワクチン接種後では14~18%に再感染することがあります。

風疹にかかったかどうかや、ワクチンを接種したことがあるかどうかが曖昧な人は、免疫の有無を調べる「抗体検査」を受け、必要に応じて、ワクチンを接種しましょう。ちなみに風疹ワクチンは、免疫がある人が再度接種しても問題ないので、抗体検査を受けずに接種することも可能です。

日常における風疹(ふうしん)の感染対策

風疹への感染を予防するためには、ワクチンの接種が欠かせませんが、日常生活の中で、うがい・手洗いをこまめにすることも大切です。

また発疹が出るなど、風疹に感染した可能性がある場合は、すぐにマスクをして、医療機関を受診しましょう。そして風疹と診断されたら、周りの人にうつさないために、発疹が治まるまで、外出を控えることが重要です。また、次の「咳エチケット」も心がけましょう。

咳エチケット

  • マスクを着用する。
  • 咳やくしゃみをする際は、ティッシュなどで口と鼻を覆い、顔を人に向けてしない。
  • 使用済みのティッシュは、すぐにフタ付きのゴミ箱に捨てる。
  • 咳やくしゃみをおさえたり、鼻水に触れたりしたあとは、石鹸で手を洗う。

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