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胃薬に含まれる成分の種類と働き

更新日:2017/09/14 公開日:2016/01/19

胃痛の原因と症状、対処法

薬局に行くとさまざまな種類の胃薬が陳列されていますが、どんな症状のときにどんな胃薬を飲めば効果があるのでしょうか。胃薬の種類とそれぞれの働き、正しい服用方法についてドクター監修のもと解説します。

胃薬にはどのような成分が含まれており、どのような働きをするのでしょうか。

胃痛の原因はさまざま

胃痛の原因は、からいものや熱いもの・冷たいものなど食べた物の刺激から胃の粘膜が荒れて炎症や損傷を起こしたり、胃の筋肉がけいれんすることによって起こります。さらに、ストレスや生活習慣からくる自律神経の乱れも胃痛を引き起こします。

胃の中では、分泌された胃酸が摂取した食べ物を溶かす一方で、胃粘液を分泌することによって胃の粘膜を保護する働きが行われています。胃酸と胃粘液の分泌量は通常の場合、バランスが保たれていますが、なんらかの要因で胃酸が出すぎると、胃粘膜を傷つけて胃の痛みにつながります。

胃酸の分泌過多が続くと胃粘膜が炎症を起こす「胃炎」や、胃粘膜に潰瘍(かいよう)ができる「胃潰瘍」になるおそれもあります。

こうした胃内部のメカニズムとは別に、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)が胃の粘膜を破壊したり、胃アニサキス症や、機能性ディスペプシアなどにより胃痛が引き起こされるケースもあります。詳しくは『病気が潜んでいる?様々な胃痛の原因と症状の特徴』をご覧ください。

胃薬の種類と含まれる成分

一言で「胃薬」といっても、実はさまざまな種類があります。どのような症状にどのような薬が効果的なのでしょうか。種類別に詳しく紹介します。

胃運動機能改善剤・健胃剤

胃もたれや胸焼け、食欲不振などに効果があります。胃運動機能改善剤は、胃の表面を覆っている胃粘液を増やす作用があり、胃粘膜の防御力を高めます。主な成分は、テプレノンです。

健胃剤は、主に生薬(漢方)が使われ、唾液や胃液、胃酸の分泌を活性化します。センブリ、ソウジュツやコウボクなどです。

粘膜修復・制酸剤

傷ついた胃粘膜を修復したり、胃の血流を改善したりして胃粘膜の機能を向上させるのが、粘膜修復剤です。胃酸を中和し、胃粘膜への刺激を緩和するのが、制酸剤です。主な成分は、スクルラルファートや銅クロロフィリンカリウムです。

消化剤

食べ過ぎや飲み過ぎ、消化不良のときに効果的なのが消化剤です。ジアスターゼやリパーゼなどの消化酵素が主成分です。

酸分泌抑制剤

過剰な胃酸分泌を抑える作用があり、胃のむかつき、もたれ、胸焼けなどに効果があります。主な成分は、塩酸ラニチジン、シメチジン、ファモチジンなどです。

総合(複合)胃腸薬

胃もたれや胸焼け、二日酔いによる吐き気など、さまざまな胃の不調に対応します。薬によって作用が異なりますので、詳しくはドクターや薬剤師に確認しましょう。

胃痛に効く市販薬の種類

薬局やドラッグストアに加えて、近年ではコンビニでも胃痛の症状を抑える市販薬が扱われるようになってきています。市販の胃痛薬は主に「胃酸過多」を防ぐタイプと、「消化不良」に作用するタイプに分かれます。

胃酸過多を防ぐタイプの薬

  • 胃酸分泌抑制剤(H2ブロッカー)…胃粘膜の損傷を防ぐ。胃痛や胸やけ、むかつきに効果的
  • 粘膜修復剤…胃粘膜の損傷を修復する働きを持つ。胸やけやげっぷが気になるときに
  • 鎮痛鎮痙剤…副交感神経に作用し、胃腸の活動や緊張を緩める働きを持つ。キリキリとさし込む胃痛や腹痛に
  • 制酸剤…胃酸を中和し、胃粘膜への刺激を弱める。胸やけや、胃のむかつきに有効

消化不良に作用するタイプの薬

  • 健胃薬…消化液の分泌を促し、吐き気やむかつき、胃のもたれなどに作用
  • 消化薬…食べ物のでんぷんや脂肪を酵素で分解し、消化を促進

市販薬は手軽に入手することができ症状の改善に役立ちますが、服用しても効果がでない場合は、潰瘍ができていたり、ピロリ菌の除去など別の治療が必要なケースも考えられます。自己判断で飲み続けるのではなく、早めに医師の診察を受けることが大切です。

詳しくは、『タイプ別!胃痛に効く市販薬の種類と正しい選び方』をご覧ください。

胃薬の正しい飲み方

胃によいとされている薬でも、服用法を誤ると効果が期待できないことがあります。薬を服用するとき、水分だから問題ないとお茶やジュースで飲んでいませんか。お茶はタンニンを含んでいるため、薬と飲むと「タンニン鉄」が生じ、薬の吸収が悪くなります。ジュースは、果汁に含まれる成分が薬の作用を阻む可能性があるので、避けましょう。薬は水またはぬるま湯で飲んでください。

服用するタイミングは、食前、食後、食間と薬によってさまざまです。添付の説明書をよく読み、判断がつかないときはドクターまたは薬剤師に確認しましょう。

また、薬アレルギーがある方、妊娠中の方、授乳中の方、ほかの薬を服用している方や医療機関で治療中の方も、服薬前にドクターや薬剤師に相談しましょう。服用を避けた方がよい場合があるためです。

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