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妊娠中のはしか(麻疹)感染によるリスクはある?

更新日:2017/12/13 公開日:2016/01/05

はしか(麻疹)の基礎知識

はしかは、感染症の中でも、もっとも重症化しやすい病気のひとつで、子供よりも、大人が感染した場合のほうが重くなりやすい傾向があります。では、妊娠中にはしかにかかってしまうと、どんなリスクがあるのでしょうか。

妊婦さんがはしかにかかったときのリスクと、お腹の赤ちゃんへの影響についてお話していきます。

妊婦のはしか(麻疹)では感染症に注意!

はしかは、麻疹ウイルスへの感染によって起こる病気で、感染症の中でも、もっとも重いもののひとつです。ウイルスに感染すると、8~18日の潜伏期を経て症状が出始め、その経過は「カタル期」「発疹期」「回復期」に分類できます。

大人のはしかは、子供より重症化しやすいのが特徴です。また、はしかにかかると、体の抵抗力が一時的に低下するため、感染症にかかりやすくなり、「肺炎」「脳炎」「心筋炎」などの合併症を起こすケースもあります。妊娠中は、ふだんよりさらに抵抗力が弱くなるので、とくに注意が必要です。詳しくは『はしか(麻疹)が原因で起こる合併症』をご覧ください。

はしか(麻疹)による妊娠中の胎児への影響

「風疹」と違って、はしかの場合は、妊娠中にかかっても、お腹の赤ちゃんに先天性の奇形が現れることは少ないといわれています。しかし、妊娠中にはしかにかかると、「早産」や「流産」のリスクが高くなります。早産とは妊娠22週〜37週未満での出産、流産は妊娠の早い時期(22週より前)に赤ちゃんが死んでしまうことです。早産・流産は、はしかにかかった妊婦さんの約30%にみられ、そのうちの90%近くは、お母さんに発疹が現れてから、2週間以内に起こったと報告されています[1]。また、はしかの免疫のない母親から生まれた赤ちゃんについては、ワクチン接種前に麻疹にかかってしまうと、症状が重く出てしまうことがあるとされています。

はしかを予防するためには、ワクチンを接種し、免疫を獲得することが重要ですが、妊娠中は、ワクチンを接種することができません。また、はしかの予防接種では、はしかと風疹の「混合(MR)ワクチン」がよく用いられますが、このワクチンは、赤ちゃんへの影響を避けるために、接種後2か月間の避妊が必要です。ですから、妊娠を希望する女性は、早めにワクチンの接種を済ませておくことが大切です。

参考文献

  1. [1]末原 則幸. “麻疹流行とその対策” 日本産婦人科医会.
    http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/MEMBERS/TANPA/H13/010910.htm(参照2017-10-17)

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