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妊娠中にバセドウ病にかかったら

更新日:2017/12/14 公開日:2016/02/17

バセドウ病のよくある疑問

バセドウ病は妊娠への影響があるといわれていますが、妊娠中にバセドウ病と診断された場合には母親の身体や赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか。妊娠中にバセドウ病になった場合の影響や対処の仕方などを説明します。

妊娠中にバセドウ病にかかったときの影響について解説します。

バセドウ病の妊娠への影響

バセドウ病のように甲状腺ホルモンの量が過剰な状態が長く続くと、生理不順や生理が止まってしまうことがあり、不妊の原因になるとされています。また、妊娠した場合も流産や早産などのリスクが高くなるので、妊娠前から甲状腺機能を正常に保っておくことが重要です。

バセドウ病の場合、治療を受けて甲状腺ホルモンの値をコントロールできれば妊娠することも、妊娠を継続することも可能です。

妊娠中のバセドウ病の治療

内服薬で治療する

バセドウ病とわかったときから、妊娠中に服用できる薬を用いてきちんと治療していれば問題なく妊娠を継続できるとされています。妊娠中の服薬は胎児への影響が気になることでしょう。しかし、妊娠していても服用可能な薬もあるので、薬を控えるよりむしろ必要な量をしっかり飲んで甲状腺の機能を早めに正常にする方がよいといわれています。

また、バセドウ病は妊娠経過の中で甲状腺機能が安定する傾向のある病気です。経過が順調であれば妊娠後期に薬を中止できることもあります。

妊娠中に使用できる抗甲状腺薬は?

抗甲状腺薬として使われるのはメルカゾール、チウラジール、プロパジールの3つです。このうちメルカゾールは妊娠初期に母親が服用すると胎児に頭皮欠損や臍腸管瘻など催奇形性が生じる可能性があり、そのため、妊娠初期の治療にはチウラジールとプロパジールが主に選択され、また、妊娠中は、ヨウ化カリウムが使用されることもあります。

妊娠期と出産後の影響

胎児や新生児に与える影響

胎児の甲状腺機能が開始する妊娠12週に母親の血中抗TSH受容体抗体が高いと、胎児の甲状腺を刺激して胎児の甲状腺機能が高くなることがあります。そのため、妊娠前と妊娠後期に母親の抗TSH受容体抗体を調べ、赤ちゃんの甲状腺機能亢進(こうしん)症の可能性を確認してください。

検査の結果、新生児の甲状腺機能亢進症の可能性が高い場合は、産科と小児科による管理が必要です。しかし、赤ちゃんの甲状腺機能が高い状態は一時的なことが多く、1か月から2か月ほどで落ち着くのが一般的です。

出産後の影響

妊娠中に安定していた甲状腺機能は出産後に悪化する場合もありますが、母乳で育てている人でも抗甲状腺剤のメルカゾールは10㎎/日か、チウラジールは300㎎/日までなら服用できます。

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