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バセドウは放置しないことが大切!重症化で起こる甲状腺クリーゼとは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/02/17

バセドウ病のよくある疑問

バセドウ病はきちんと治療を受けて甲状腺機能を正常にできれば大きな制限もなく日常生活を送れるといわれています。しかし、治療を中断すると危険な状態になる場合もあります。ここでは、バセドウ病を放置したときに起こりうる甲状腺クリーゼについて解説します。

バセドウ病をきちんと治療せずにいると、甲状腺クリーゼという状態を招くことがあります。

バセドウ病の重症化によって起こる甲状腺クリーゼ

甲状腺クリーゼは、バセドウ病の患者さんに、なにかしらのストレスが加わることでバセドウ病の症状が重症化してひどくなった状態です。バセドウ病の適切な治療を受けていない中で他の病気で手術を受けたり、感染症や糖尿病にかかったりなど、体への強いストレスを受けることがきっかけで起こると考えられています。

甲状腺クリーゼの診断に必要な検査

甲状腺クリーゼの診断には、甲状腺ホルモンの遊離型トリヨードサイロニン(FT3)、または遊離型サイロキシン(FT4)のうち少なくとも一方が高いことが必要になります。FT3やFT4は血液検査によって測定でき、甲状腺ホルモンのトリヨードサイロニン(T3)やサイロキシン(T4)よりも甲状腺機能を把握するうえで役立つとされているホルモンです。

甲状腺クリーゼの主な症状

甲状腺クリーゼが起こると激しい頻脈(毎分130回以上)や38℃以上の発熱、また、下痢や嘔吐などの消化器症状、さらに、心不全や意識障害などが起こることもあります。甲状腺クリーゼは、最悪の場合には死に至る可能性もある重篤な状態です。

なお、高齢者は甲状腺クリーゼでみられる症状が明確に現れないこともあります。

甲状腺クリーゼの治療

命の危険もある甲状腺クリーゼは、早期発見、早期治療が重要となります。甲状腺クリーゼの症状に注意し、気になる症状がある場合は早めに受診しましょう。甲状腺クリーゼの治療には、通常のバセドウ病の治療に加えて副腎皮質ステロイドの投与や全身管理などの集中治療が必要になります。

予防のためには適切な治療が必要

甲状腺クリーゼを予防するにはバセドウ病の治療薬を勝手に止めないこと。また、定期的に通院することが重要です。近年では、バセドウ病を治療せずに放置している人が減少していることから、甲状腺クリーゼになる人は少ない傾向にあるといわれています。

心臓の病気を起こすこともある

甲状腺ホルモンの量が過剰になった状態では動悸や頻脈などの症状が現れることが多く、心臓の負担が大きくなって心臓の病気を引き起こすことがあります。具体的には、脈が不規則になる心房細動や胸の痛みなどが現れる狭心症などです。

バセドウ病の治療を受けていない、あるいは心房細動が出現しても治療をしないでいるとうっ血性心不全の可能性も生じて生命の危険性が高くなります。

この病気・症状の初診に向いている科 甲状腺科

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