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心臓の病気を引き起こす可能性も!バセドウ病の合併症

更新日:2018/05/24 公開日:2016/02/17

バセドウ病について知っておきたいこと

バセドウ病は悪化することによって心臓の病気などさまざまな合併症を引き起こすといわれています。合併症を防ぐためには、どのような合併症が起こるのかを具体的に把握することが重要です。バセドウ病の合併症について説明します。

バセドウ病の主な合併症とそれぞれの対応について解説します。

心臓の病気

バセドウ病で甲状腺ホルモンが増加すると、動悸など心臓の症状が現れます。これによって心臓に負担がかかり、以下のような症状も引き起こします。

心房細動(しんぼうさいどう)

心房細動は、脈拍が不規則なリズムとなる頻脈性不整脈のひとつです。頻脈とは、安静時でも心臓の拍動が1分間に100回以上の場合をいいます。バセドウ病による不整脈は比較的、高齢者に多く見られます。甲状腺機能が安定すると不整脈も改善する傾向がありますが、適切に治療しないと血栓という血の塊ができやすくなり、血栓が血管に詰まると心筋梗塞や脳梗塞などの命にかかわる病気を引き起こす可能性もあります。そのため、不整脈がある場合には血栓を防ぐ薬などで治療を行います。

うっ血性心不全

バセドウ病での、頻脈を放置していると、心臓としてのポンプ機能が十分に働かなくなり、心臓や肺などに体液が溜まってしまいます。特に、高齢者は老化などの影響で心不全を起こしやすく、また、若い人でもバセドウ病を治療しないでいると心不全を起こす可能性があるので適切な治療が重要です。

心不全は重症化すると生命にかかわるため、利尿剤などを用いた治療が必要になります。

バセドウ病眼症

バセドウ病の患者さんの10~30%に見られる症状です。

まぶたや眼球の後方に炎症が生じ、眼球突出やまぶたなどに異常が起こることがあります。また、物が歪んで見えたり、二重に見えたり、色が変わったように見えたりするのは視神経を圧迫している可能性が考えられます。バセドウ病と同じく、自己免疫の異常によって起こると考えられています。

バセドウ病眼症は抗甲状腺薬で甲状腺ホルモン値が正常になると症状が軽減します。また、視神経の障害や眼を動かす筋肉に炎症が見られるようであれば、副腎皮質ホルモンを用いた「ステロイドパルス療法」や、放射線療法、手術が検討されます。

なお、バセドウ病眼症はタバコによって悪化しやすいという特徴があるので禁煙が必要になります。

その他の合併症

甲状腺クリーゼ

甲状腺クリーゼはバセドウ病を治療していない、または甲状腺機能のコントロールがよくない場合に、糖尿病や感染症などがきっかけとなって起こる可能性がある合併症です。症状として現れるのは高熱や頻脈、意識障害などで、ひどければ命に関わります。

甲状腺クリーゼを防ぐには正しく服薬し、甲状腺機能を正常に保つことが必要になります。甲状腺クリーゼについて、詳しくは『バセドウ病は放置しないことが大切!重症化で起こる甲状腺クリーゼとは』をご覧ください。

骨粗しょう症

バセドウ病になると腸管からカルシウムを吸収する働きが低下して骨塩量が下がり、骨粗しょう症が起こりやすくなります。多くは、バセドウ病の治療によって骨塩量も回復します。

甲状腺中毒性周期性四肢麻痺

比較的男性に多い合併症で、朝起きたときや激しい運動の後に手足の力が入りにくいなどの症状が現れます。甲状腺ホルモン濃度が正常になると症状は少なくなるのが一般的です。

この病気・症状の初診に向いている科 甲状腺科

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