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病院で行うおたふく風邪(流行性耳下腺炎)の検査方法

更新日:2017/06/24 公開日:2016/02/17

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の基礎知識

おたふく風邪の診察は通常、問診や触診などが行われますが、確定診断ではどのような検査が行われるのでしょうか。また、似た症状が現れる病気との区別は診察時に何に注意すべきでしょう。ドクター監修の記事で解説します。

おたふく風邪の確定診断には、いろいろな検査方法があります。ここでは、ドクター監修のもと、その検査方法についてご紹介します。

病院で行われるおたふく風邪の検査方法

医師の診察では、まず主に耳下腺の腫れ・痛み・発熱のチェックや、自覚症状として食事、特に酸味の強いものを食べたときの痛みの増減などがチェックされます。確定診断が行われることは少ないですが、唾液からのウイルス分離、ムンプスIgM抗体・ムンプスIgG抗体を調べる免疫学的な検査が可能ではあります。

唾液を検査してムンプスウイルスが検出されれば、症状とともにおたふく風邪だと確定診断できるのですが、実際にウイルスを検出するのは難しいのが現状です。そのため、ウイルスに感染したときに体の中にできるIgM抗体やIgG抗体を調べる検査が行われ、ウイルス抗体価検査といわれています。

検査自体は、採血なので1~2分ほどで終わりますが、検査結果がでるまでに1~2週間ほどかかります。保険適用については、おたふく風邪の症状がある場合は適用となりますが、おたふく風邪の抗体を持っているかどうかを調べるといった目的の場合は、保険適用にはなりませんので注意が必要です。

診断のための検査には2通りあり、ひとつはIgM抗体検査で、もうひとつがペア血清検査です。IgM抗体検査は、感染後まもなく増えてくる急性期に、IgM抗体が大幅に増えていると確認されれば、おたふく風邪に感染しているのではないかと推定診断することができます。

ペア血清検査は、発症して間もない急性期と、しばらく日数を置いてからの回復期の2回検査を行います。2回の検査をペアで判断することからこう呼ばれていますが、検査に1~2週間かかるため、結果がわかるときにはすでにおたふく風邪が完治してからということもあります。このため血液検査が行われることは少なく、ドクターが診察時に問診・触診、経験などをもとに判断するケースが多くなっています。

別途アミラーゼが検査されることがあります。これは血清アミラーゼ活性が、唾液の炎症によって上昇するからです。すなわちおたふく風邪で上昇します。

病院での診察が必要となる際のポイント

おたふく風邪の診察は、似た症状が見られる病気もいくつかあるので注意が必要です。ムンプスウイルス以外のコクサッキーウイルスやパラインフルエンザウイルスなどによって起こる耳下腺炎や反復性耳下腺炎、化膿性耳下腺炎があります。これらとの区別をするために、ウイルスの抗体価が検査されたり、白血球数やCRPが測定されたりすることがあります。

この病気・症状の初診に向いている科 耳鼻咽喉科

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