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タバコと直接関係のある病気(1)肺の病気

更新日:2016/12/09 公開日:2016/02/09

禁煙の基礎知識

タバコを吸う習慣がある人は、タバコを吸わない人に比べると、いろいろな病気になる可能性が高くなります。今回は、専門ドクター監修のもと、タバコと直接関係のある病気のひとつである肺に関係する病気について解説します。

長期間タバコを吸っていると、タバコを吸わない人に比べて、肺に関係する病気にかかりやすくなります。肺にかかわる病気とはいったいどのようなものがあるのか、見ていきましょう。

肺に関係する病気と喫煙の関係

喫煙はいろいろな病気の発症に深く関わっていることが、さまざまな研究によってわかっています。ここでは、タバコを吸うことによって発症リスクが高まる、肺に関係する病気を紹介します。

肺がん

タバコを吸う人は、吸わない人に比べて、男性で4.5倍、女性で4.2倍、肺がんになりやすいことがわかっています。また、肺がんになった人の中で、男性の場合68%、女性は18%が、喫煙が原因で発症したと考えられます。肺がんは、扁平上皮がん、腺がん、小細胞がん、大細胞がんの4種類に分類されますが、太い気管支に発生する扁平上皮がんと小細胞がんは、喫煙との関連が大きいといわれています。肺の奥に発生する腺がんは、扁平上皮がんと小細胞がんほどではないものの、タバコを吸う人のほうが発生率は高くなります。

肺炎

細菌やウイルスなどを含むたんは、正常であれば気道の繊毛によって肺からのどへと運ばれ排出されますが、タバコを吸うことによって繊毛の働きは悪くなります。そうすると、病原体を含むたんが肺に届きやすくなり、肺炎の発症率が高くなります。

COPD

聞き慣れない病名ですが、COPDとは「慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)」で、肺に炎症が起こることで息を吐き出しにくくなります。「慢性気管支炎」と「肺気腫」の2つをまとめた呼び名でもあります。COPDを発症する人のうち、タバコを吸う人が90%ともいわれ、「タバコ病」とも呼ばれています。70歳以上の場合、6人に1人がかかっているほどよく見られる病気ではありますが、治療を受けている人は1割もいないほど少ないものです。COPDは重度になると、着替えをするときにも呼吸がつらくなったり、酸素吸入が必要になるなど、日常生活において深刻なケースがあります。息切れなどを感じたら早めに受診し、手遅れになる前に治療を行うことが大切です。

肺気腫

肺胞が壊れて空洞が大きくなり、肺に十分酸素が取り込めなくなって息切れが起こります。肺胞は、タバコを吸うことによって壊れやすくなる人がいます。また、一度壊れてしまった肺胞は元に戻ることがありません。そのため、このタイプの人が喫煙を続けて肺気腫になると、今後の人生を息切れとともに送ることになってしまいます。

タバコを吸い続けると、確実に肺へダメージを与えることを知り、早めに禁煙に取り組むことをおすすめします。

この病気・症状の初診に向いている科 呼吸器科