スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

赤ちゃん・子供の虫歯治療ってどういうもの?

更新日:2017/09/14 公開日:2016/02/25

子供の歯の基礎知識

乳歯や生えたての永久歯は虫歯になりやすくその進行が早いという特徴があります。もし虫歯になったら、どのような虫歯治療が行われるのでしょうか?ドクター監修のもと赤ちゃんや子供の虫歯治療について説明します。

赤ちゃんや子供の虫歯治療が、大人の永久歯の治療とどう違うのかを見ていきましょう。赤ちゃんや子供の歯として「乳歯」と「幼若永久歯」を説明したうえで、それぞれの治療方法について詳しく解説します。

子供の虫歯治療って?大人と違うの?

子供の虫歯は大人と違って進行が早いという特徴があります。なぜなら、子供の歯には大人の歯とは違う特徴があるからです。子供の歯として乳歯と幼若永久歯があるので確認しておきましょう。

乳歯の特徴について

乳歯は永久歯に比べて、エナメル質や象牙質も薄くてやわらかいので、虫歯になりやすく、その進行も早いという特徴があります。短期間のうちに、みるみる虫歯が進んで、神経にまで達してしまうことも珍しくありません。初期虫歯は、歯の表面が白濁する特徴がありますが、乳歯は永久歯と比較して色が白くなっており、子育て初心者の保護者には、初期虫歯を判別するのは難しいかもしれません。

乳歯が生える順番や時期、お手入れについては『赤ちゃんの歯(乳歯)が生える時期のお手入れについて』で紹介しているのでその特徴などを確認しておくのもよいでしょう。

幼若永久歯の特徴について

生えたての永久歯(幼若永久歯)も大変未成熟なため、まだ歯質が弱く虫歯への抵抗力があまりありません。そのため虫歯になりやすく進行が早いのが特徴です。しかも、永久歯は歯根(歯の根っこ)が完成するまでに2~3年くらいかかります。乳歯は永久歯に生え変わること、幼若永久歯は歯根が未完成という点において、小児歯科の治療はふつうの永久歯の虫歯治療とは異なる部分があります。

乳歯から永久歯への生え変わりについては『乳歯から永久歯への生え変わり時期や順番、注意点』で詳しく解説しています。あわせて確認してみてください。

乳歯の虫歯治療について

エナメル質や象牙質も薄くてやわらかい乳歯が虫歯になったら、どのように虫歯治療を実施するのでしょうか。

乳歯の虫歯治療のポイントとは?

乳歯の虫歯治療では、虫歯そのものを治すことも大切ですが、その下に埋まっている永久歯のことも考える必要があります。具体的には下記のような点です。

  • 永久歯が生えてくるのを邪魔しないこと
  • 乳歯が正常な時期に抜け落ちること
  • 永久歯が生えてくるスペースを確保すること(乳歯を早期に失うと、周りの歯が移動し、永久歯の生えるスペースがなくなる可能性があります)

このため、永久歯への生え変わりが近い乳歯の場合は、あえて治療をしないこともあります。しかし、虫歯の感染が神経まで達している場合は治療を行い、治療方法はその感染の度合いにより異なります。

感染度合いに応じて治療方法が変わる

虫歯が神経の浅い部分に感染している場合は、感染をしているおそれのある神経のみを取り除き、深い部分の神経は殺菌消毒効果の高い水酸化カルシウムという薬を置くことで、できる限り感染していない可能性の高い神経を温存する「生活歯髄切断法」という小児歯科特有の治療を第一選択します。

また、虫歯が神経の深い部分にまで達しているような場合は、乳歯でも「根管治療」を行います。根管とは歯の根の中にある神経や血管が通っている管のことです。そこから神経を取り除いたあと、根管をきれいに洗浄・消毒し、根の先まで詰め物を入れて、根管内が新たな細菌に感染しないように密封します。これが根幹治療です。

詰め物はヨード系の材料を使う

通常の永久歯では、ガッタパーチャーと呼ばれる材料を詰めますが、乳歯の根管にガッタパーチャーを使うと、永久歯が生えてくるのを阻害してしまう可能性があります。そこで乳歯の場合は、永久歯の生え変わり時に適応できるヨード系の材料を詰め物として第一選択として使用します。しかし、ヨード製剤アレルギーのある方には、使用できないので注意が必要です。

幼若永久歯の虫歯治療について

生えたての永久歯(幼若永久歯)が虫歯になったら、どのように虫歯治療を実施するのでしょうか。

生え変わりのタイミングで治療方法が変わる

永久歯が生えたばかり、もしくは生えている途中で虫歯ができてしまった場合は、取れる範囲の虫歯をすみやかに取り除いたうえでフッ素含有のセメントで封鎖します。そして、完全に永久歯生えるのを待ち、永久歯が生えきった後に、改めて治療をする「暫間的間接覆髄法」という方法をとります。

もし、完全に生えきった時にすでに神経の奥に虫歯が達している場合は、「根管治療」を行います。本来、根管治療では細菌への再感染を防ぐために歯の根の先までガッタパーチャーを緊密に充填します。しかし、若年性永久歯の場合はそもそも根の先ができあがっていません。そこで、歯根が完成してから根管治療をやり直すという前提で治療をおこなうことが多いです。

赤ちゃんや子供の虫歯を予防するには?

すでに説明したとおり、乳歯や若年性永久歯は虫歯が神経に達しても、ふつうの永久歯と同じような根管治療はできません。したがって、そうなる前にしっかりと虫歯を予防することが重要です。子供の虫歯予防の方法は、『子供の虫歯の原因と年齢別の予防方法』をご参照ください。

赤ちゃん・子供の虫歯治療は「歯」によって変わります

赤ちゃんや子供の歯の種類には乳歯と幼若永久歯が考えられます。これらは虫歯の程度や生え変わりのタイミングによって治療方法が変わります。普段から予防に努めて、もし虫歯かなと心配になったら小児歯科医に相談してみるといいでしょう。

この病気・症状の初診に向いている科 小児歯科

関連Q&A

ヘルスケア本