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子供の歯茎の腫れ・出血の原因や正しい対処法

更新日:2017/08/10 公開日:2016/02/29

子供の歯の基礎知識

子供の歯の仕上げ磨きをしているときに、歯茎に腫れや出血を見つけたことはありませんか?今回は、そのようなときに考えられる原因と原因別のそれぞれのケースの対処法をドクター監修のもとご紹介していきます。

子供の歯茎の腫れ・出血の原因や正しい対処法を見ていきましょう。

子供の歯茎に腫れや出血が!考えられる原因とは?

子供の歯茎に、腫れや出血がある場合は、「小児特有の疾患」「歯肉炎」の可能性があります。

「小児特有の疾患」の場合、まずは発熱がないかを調べます。発熱のある場合は「ヘルペス性口内炎」の可能性があります。歯茎に腫れがあり、発熱がある場合は、小児科を受診するようにしましょう。また小児の場合、風邪(かぜ)の初期症状が口腔内に出やすいことも特徴です。

歯肉炎は、細菌の塊である「歯垢(プラーク)」が引き起こす歯茎(歯肉)の炎症です。歯肉炎は歯周病の一歩手前ですから、歯周病になる前に改善しておきましょう。

健康な歯茎は、薄いピンク色をして固く引き締まっているため、歯間部分が直線的な三角形をしています。しかし歯肉炎になると、歯茎が赤く腫れ上がるので、歯間部分も丸みをもって膨らんできます。また、食事や歯磨きなどのちょっとした刺激で、すぐに出血してしまうのも歯肉炎の特徴です。

子供の歯肉炎には、原因によって主に次の3つに分けられます。

不潔性歯肉炎

一般的な歯肉炎のことで、歯磨きが行き届かず、歯垢が溜まることで起こります。

萌出性歯肉炎

歯が生えてくるときに一時的に起こる歯肉炎で、歯が生えてしまうと治まることが多いです。永久歯の奥歯が生えてくるときに起こりがちです。永久歯の奥歯は、完全に生えるまでに時間がかかり、長い間、奥歯の大部分が歯茎の中に隠れた状態が続きます。このため、歯と歯茎の境目に歯ブラシの毛先が届かず、歯垢が溜まりやすくなります。

思春期性歯肉炎

基本的には、歯垢が溜まっていることが主な原因ですが、思春期特有のホルモンの分泌変化が炎症を助長すると考えられています。清潔にしていても起こることがあるようです。

また、子供の歯肉炎を放置していると、若くても歯周病になることがあります。通常は、30歳を過ぎた頃からじわじわと発症することが多い歯周病ですが、30歳以下でおこる歯周病を「若年性歯周炎」または「侵襲性歯周炎」とよんでいます。

若年性歯周炎

子供におこった歯肉炎を放置することで、13~15歳くらいにも発症する歯周炎です。一般的な歯周炎よりも急速に進行し、前歯と第1大臼歯周辺の歯槽骨(あごの骨)が著しく破壊されるのが特徴です。遺伝や免疫機能の異常も関係していると考えられています。

子供の歯茎の腫れ・出血の正しい対処法とは?

歯肉炎は、歯周病(歯槽膿漏)の第一段階なので、そのままにしていると、「歯周炎」へと進行します。歯周炎は、歯槽骨など、歯を支える周辺組織にまで炎症が広がった状態で、重症化すると、歯がグラついて抜け落ちます。歯周組織が破壊されると、もう元に戻すことができませんが、歯肉炎のうちなら、まだ回復させることも可能です。それぞれの歯肉炎、歯周病の正しい対処法を見ていきましょう。

不潔性歯肉炎の対処法

歯の周りの歯垢を歯ブラシで取り除けば治ります。歯と歯茎の境目に歯ブラシの毛先を当て、小刻みに動かして、しっかり磨くようにしましょう。ただし、腫れている歯茎を強くこすると、出血したり、痛みを感じたりして、子供は嫌がりがちです。はじめのうちは、やさしく少しずつ磨くようにしましょう。

萌出性歯肉炎の対処法

歯が成長して歯茎から出れば、炎症が治まり、腫れも引いていきます。歯の生え変わりの時期は、ふだん以上にていねいに歯磨きを心がけ、歯垢を残さないように、保護者がしっかり仕上げ磨きをしてあげましょう。

思春期性歯肉炎の対処法

この場合も、歯垢をしっかり除去することで改善されます。ただし、ホルモンバランスの乱れも大きく関係しているので、栄養バランスのとれた食生活、ストレスを溜めないような配慮なども大切です。

若年性歯周炎の対処法

若年性歯周炎は、急激に進行するので、早期治療が欠かせません。歯科医院では、歯石の除去、歯磨き指導などといった一般的な歯周病治療に加えて、抗菌剤や抗生物質を用いた薬物療法が行われます。また、重症の場合は、歯茎を切開して奥深くの歯石を除去する外科的治療を行います。治療後も再発予防のために、日々のプラークコントロールと定期的な歯科検診が大切です。

歯茎の腫れや出血時の応急処置方法

歯茎が腫れている場合

歯茎の腫れがある患部を刺激しないように注意しましょう。歯茎を傷つけないように、柔らかい歯ブラシで磨いたり、タオルを冷水にひたして外から、腫れのある患部に当てて冷やすなどして対処します。腫れがおさまってきたら、通常の固さで歯磨きを使うようにします。

歯茎から出血している場合

うがいをして口腔内を清潔にしましょう。歯磨きをして、歯茎からの出血が続く場合は歯肉炎や歯周病の可能性もあるので、歯科医に相談するとよいでしょう。

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