スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

痛みだけじゃない?盲腸(急性虫垂炎)の症状について

更新日:2018/05/01 公開日:2016/02/18

盲腸の基礎知識

盲腸(急性虫垂炎)にかかると、さまざまな症状があらわれます。ドクター監修のもと、盲腸(急性虫垂炎)の典型的な症状を詳しく解説していきます。また、合併症についても紹介します。

「盲腸」とは俗称で、正式には「急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)」と呼ばれる病気です。盲腸(急性虫垂炎)発症時の症状について紹介します。

こんな症状があらわれたら盲腸(急性虫垂炎)かも

盲腸の3大症状には「腹痛」「嘔吐」「発熱」があげられます。症状のあらわれ方には個人差がありますが、典型的なケースを見てみましょう。

<典型的な症状のあらわれ方>

  1. 突然腹痛が起き、最初は上腹部やヘソのまわりに痛みを感じます。
  2. 次に、発熱や吐き気、嘔吐が起こります。消化器に関わる病気のため、同時に食欲不振も起こります。
  3. 吐き気は数時間のうちにおさまります。炎症が起きているため、発熱は確実に伴いますが、37〜38℃くらいの微熱の場合がほとんどです。もしも熱が39℃を超える場合は、腹膜炎にかかっている可能性があるので、早めに医療期間を受診しましょう。
  4. 腹痛は、数時間〜24時間の間に、上腹部から右下腹部へと移ります。右下腹部を手で押し、離した際に痛みが強くなる「反跳痛(はんちょうつう)」があるのが特徴です。

なお、こういった典型的な症状があらわれるのは、患者全体の半数程度です。医師の間でも、盲腸は判断が難しい病気だといわれています。

盲腸(急性虫垂炎)の発症によって起こる合併症

盲腸の合併症で、特に深刻なのが腹膜炎です。治療が遅れ炎症が進行すると、「壊疽性(えそせい)虫垂炎」とよばれる、もっとも重い虫垂炎にかかる可能性があります。壊疽性虫垂炎は、虫垂の壁に孔(あな)があく穿孔(せんこう)を起こし、腹膜炎を併発します。腹膜炎を併発した場合、手術のほかにも長期間の点滴や抗生物質の投与などが必要となり、場合によっては1か月以上もの長期入院となることがあります。

また、盲腸は、手術による合併症を起こす可能性があります。術中に起こる合併症、術後に起こる合併症、そして、まれに予期せぬ合併症が起こる場合もあります。術中合併症としてあげられるのが、出血や他臓器損傷。術後合併症には、腹腔内に広がった膿が除去しきれずに残ってしまった遺残膿瘍(いざんのうよう)や、術後の腸と腸、腸と腹壁の癒着による腸閉塞などがあげられます。盲腸の手術は簡単だと軽く考えられがちですが、術後合併症の発生率は10%前後。少し高めの確率となっているので注意が必要です。

盲腸の手術や合併症についての詳細は、『手術が必要となる盲腸(急性虫垂炎)の治療』をご覧ください。

この病気・症状の初診に向いている科 消化器科

ヘルスケア本