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破裂の危険も!盲腸(急性虫垂炎)を我慢するとどうなる?

更新日:2018/05/29 公開日:2016/02/29

盲腸の診断・治療法

ただの腹痛と間違われ、我慢してしまいがちな盲腸(急性虫垂炎)。放っておくと、虫垂が破裂する危険性があります。ドクター監修のもと、虫垂の破裂が招くリスクや、破裂してしまった場合の治療法について解説します。

「盲腸」とは俗称で、正式には「急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)」と呼ばれる病気です。盲腸を放っておくとどうなるのか、リスクと治療法を紹介します。

盲腸の症状について

「盲腸=右下腹部の痛み」と思われがちですが、最初から右下腹部に痛みを生じるのは、かなり珍しいケースです。最初は、上腹部やヘソの周りに痛みが生じることが多く、次いで吐き気・嘔吐が起こります。時間の経過とともに、腹痛は右下腹部へと移り、発熱もみられます。

これが盲腸の症状の典型的なあらわれ方で、「腹痛」「嘔吐」「発熱」は3大症状といわれています。ただし、症状は人によって異なるため、これに当てはまらない場合でも、盲腸を発症している可能性は十分に考えられます。

症状についての詳細は『痛みだけじゃない?盲腸(急性虫垂炎)の症状について』で紹介していますのであわせてご参照ください。

盲腸(急性虫垂炎)を我慢することによる影響

盲腸は、時間の経過とともに急速に悪化します。我慢して放置すると虫垂が破裂し、腹膜炎を併発。命の危険にさらされることもあります。

発症から24時間で虫垂破裂の可能性が生じ、48時間でおよそ80%の患者が虫垂の破裂を起こします。虫垂の破裂は、強い腹痛と高熱をともなうのが特徴。さらに、炎症が悪化すると、血液が極端に下がりショック状態におちいることも。盲腸の治療では、虫垂の破裂が起こる前にきちんとした治療を受けられるかが、非常に重要になってきます。

虫垂が破裂した場合の治療法

虫垂が破裂してしまった場合は、早急に手術を受けなければなりません。数十年前までは、虫垂の破裂は致命的で、助からないケースも多くありました。

現在では、盲腸による死亡例は1%未満となりましたが、0.3~0.9%とゼロではありません。治療が遅れ、虫垂が破裂し腹膜炎となることもあります。手術で助かったとしても、遺残膿瘍(いざんのうよう)などの合併症が起これば、お腹に管を入れられて入院が1か月近くなることもまれではありませんので、決して軽くみてはいけません。

「ただの腹痛」と思って我慢するのは禁物。盲腸の疑いがあるときは、すみやかに受診しましょう。

手術や合併症などのリスクについては『手術が必要となる盲腸(急性虫垂炎)の治療』をご覧ください。

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