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盲腸(急性虫垂炎)の治療法である「薬で散らす」とは

更新日:2018/05/29 公開日:2016/02/23

盲腸の診断・治療法

盲腸(急性虫垂炎)には「薬で散らす」「盲腸を散らす」と呼ばれる、抗生物質の内服または点滴による治療方法があります。「薬で散らす」とは一体どういうものなのか、方法とその注意点について、ドクター監修のもと解説していきます。

「盲腸」とは俗称で、正式には「急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)」と呼ばれる病気です。ここでは、手術以外で行われる盲腸の治療法について紹介します。

手術以外の盲腸の治療法

盲腸の治療には、手術による虫垂切除を行う方法と、抗生物質によって虫垂の炎症を緩和させる方法があります。世間でいう「薬で散らす」「盲腸を散らす」とは、抗生物質による薬物療法を指します。

「薬で散らす」方法は、発症初期の場合にのみ使える治療法です。まだ炎症が軽い状態のため、抗生物質によって炎症を緩和させることができます。

薬物療法は、手術で治療した場合と同等の効果が期待でき、手術痕も残らないというメリットがあります。しかし、いったん抗生物質で炎症が落ち着いても、その後にまた再発するリスクが1割ほどともないますので、治療に際しては医師の説明を十分に受けましょう。

抗生物質による治療

抗生物質を使った「薬で散らす」治療法であっても、入院が推奨されています。抗生物質の投与は点滴によって行われるのが一般的であること、食事をとると腹痛が悪化することがあるためです。

抗生物質による治療に際し、あらかじめ理解しておかなければならないのが、「薬物療法はあくまで一時的なものである」という点です。抗生物質は殺菌力が強く、さまざまな細菌に対して有効な存在ですが、あくまで炎症を緩和させているにすぎません。「薬で散らす」ことが何度できるかは定かではなく、個人差があります。また、10〜20人に1人は再発し、再発した場合は手術による切除を行うことがほとんどです。

さらに、一度でも炎症を起こした虫垂は、炎症がおさまった後でも肥大し、周辺の組織とくっついて癒着を起こしやすくなります。虫垂の肥大や癒着が起こると、再発後の手術は難易度の高いものに。そのため、最初から切除手術を行うことがあります。

薬で散らす方法には、「再発の可能性がある」「何度もできる治療法ではない」「手術を難しくする」という、3つのリスクがあることを覚えておきましょう。

手術による治療に関しては『手術が必要となる盲腸(急性虫垂炎)の治療』をご参照ください。

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