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顎関節症の代表的な3つの症状とは?

更新日:2018/05/15 公開日:2016/02/23

顎関節症の基礎知識

顎関節症(がくかんせつしょう)の代表的な症状である「あごの痛み」「開口障害」「関節音」の特徴について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。これらの症状のうちひとつでも当てはまれば、顎関節症の可能性が高いでしょう。

顎関節症(がくかんせつしょう)の代表的な症状を詳しく見ていきましょう。顎関節症とは、あご周りに起こる異常の総称です。主な症状には、以下のようなものがあります。

顎関節症の症状(1)あごの痛み

口を開いたり閉じたりするときや、食べ物を噛むときなどにあごの周辺に痛みを感じます。顎関節症の痛みは、「顎関節痛(がくかんせつつう)」と「咀嚼筋痛(そしゃくきんつう)」の2種類があります。

顎関節痛は、耳の少し前のあたりに起こります。口を開閉する際に動く部分が顎関節です。この顎関節の中や周辺にある組織が炎症を起こすことで、神経が刺激され、あごと頭蓋骨の関節部分である下顎頭(かがくとう)を動かすと痛みが生じるのです。

一方、咀嚼筋痛は、食べ物を噛むときに必要となる筋肉に起こる痛みです。咀嚼筋は、頬(咬筋)やこめかみ(側頭筋)、のどの奥(内側翼突筋)にある筋肉です。咀嚼筋が長く緊張した状態になると、顎関節に負荷がかかってしまいます。すると、あごをなめらかに動かすことができなくなり、あごを動かしたときに、にぶく重い痛みが生じるのです。急性期には、鋭い痛みがともなうこともあります。

どちらの痛みであるか、自分では判断がつきにくいでしょう。治療を始める前に、医師が判別します。

顎関節症の症状(2)開口障害

口を大きく開けられなくなるのが、顎関節症の主な症状です。正常な状態では口を大きく開けた際に、おおよそ人差し指と中指、薬指の3本を縦に入れることができます。だいたい4cmは開くことができるはずです。ところが、顎関節症の開口障害が起きている状態では、指は3本も入りません。

このような状態になっているときは、顎関節や咀嚼筋に異常が生じていると考えられます。口を大きく開けると痛みを感じるために、無意識に加減している場合もあるでしょう。

開口障害には、突然口を開けることができなくなるケースと、気づかないうちに少しずつ開けることができなくなっていたというケースがあります。

顎関節症の症状(3)関節音

あごを動かしたときに、耳の前あたりでカクカク、コキコキといった関節音(「クリック音」と呼ばれる)がします。このような音がするのは、顎関節を滑らかに動かすために必要な関節円板という軟骨がずれている場合があります。

さらに症状が悪化すると、顎関節の変形や、関節円板と関節周囲の膜に癒着が起きてしまいます。すると、カクカクという音は消えますが、重度の開口障害が出現し、その後ジャリジャリといった「クレピタス音」と呼ばれる関節音が出るようになります。

生活に支障がある場合は医療機関へ

顎関節症の症状が関節音のみの場合には、治療を必要としないケースがほとんどです。しかし、痛みを感じる、あるいは口の開閉に問題があるなど生活に支障がある場合には、早めに医師の診察を受けましょう。医療機関を選ぶ際は、日本顎関節学会による専門医制度などを利用するのもおすすめです。

※顎関節症の治療については、『病院で行われる顎関節症の検査・治療』をご覧ください。