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親知らずと顎関節症の関係

更新日:2017/03/29 公開日:2016/02/23

顎関節症の基礎知識

親知らずと顎関節症(がくかんせつしょう)の関係について、ドクター監修のもと解説します。親知らずの生え方によっては、顎関節症を発症する可能性があります。親知らずを抜歯した後も気をつけないと、顎関節症を引き起こすかもしれません。

親知らずと顎関節症(がくかんせつしょう)には、どのような関係があるのでしょうか。

親知らずとは

28本の永久歯が生えそろった後、最後に生えてくる一番奥の歯のことを「親知らず」と言います。12~13歳までに永久歯は生えそろいますが、親知らずはあごが発達し生えるスペースができるまでは歯ぐきのなかに眠っています。17~25歳くらいの間に生える人が多い傾向にある一方で、親知らずが全く存在しない人もいます。

親知らずが生えるのはすでに他の歯が生えた後なので、十分なスペースがないために、斜めに生えたり、隣の歯を圧迫しながら生えたりします。また、完全に生えないこともあります。他の歯に悪影響を与えないためには、親知らずを抜歯したほうがいいのですが、きれいに生え、かみ合わせも正常な状態であれば、抜歯する必要はありません。

親知らずと顎関節症の関係

親知らずは、小さなスペースに無理に生えてくることで斜めや横向きになってしまい、咬んだときに親知らずが反対の顎の奥歯にぶつかることがあります。その結果、親知らずの影響によってあごの動きが阻害され、顎関節症を引き起こすケースがあるといわれています。

ほかに、親知らずが生えるときに他の歯を押すために歯並びに影響が出ることもあります。詳しくは、『新事実!親知らずが歯並びに与える影響』をご覧ください。

親知らずを抜歯すると顎関節症の症状はどうなるのか

抜歯が症状改善に役立つことも

上記のように、親知らずが直接顎関節症に影響を及ぼしている場合、抜歯をすることで改善される可能性はあります。顎関節症の原因はさまざまですので、まずは歯科医師に相談のうえ、抜歯すべきか検討しましょう。

開口障害のリスク

顎関節症を引き起こす可能性がある親知らずは、抜歯したほうがよいと思われるかもしれません。しかし、抜歯によって顎関節症を誘発することもあるので注意が必要です。

抜歯した直後の炎症や感染が原因で、開口障害が起こることがあります。開口障害とは、顎関節症の症状のひとつで、口を大きく開けられなくなることです。

ただし、抜歯による炎症が原因の開口障害は一時的なものなので、顎関節症ではありません。3~7日ほど経つと腫れや痛みは自然とひいてくるでしょう。

感染に注意

上記のような一時的な炎症によるものではなく、感染が原因で起こる開口障害の場合、症状が治まるまでもっと長い時間がかかることがあります。

注意したいのは、抜歯直後に感染が起きることです。悪化すると重度の開口障害につながる可能性があります。抜歯後は、口腔内を清潔に保つように努めることが大切です。しかし、抜歯直後に口を強くゆすぐと、抜歯痕に負担を与えてしまうので避けてください。親知らずの抜歯が原因で開口障害を誘発しないよう、必ず歯科医師の指示に従いましょう。

抜歯後は感染に注意しましょう

親知らずと顎関節症の関係について紹介しました。抜歯をすれば症状が緩和するはず、と安心するのではなく、抜歯後も感染などに注意する必要があります。専門の医療機関や歯科医を受診のうえ、適切な治療を受けましょう。

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