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コンタクトレンズ着用で起こる充血とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/02/29

コンタクトレンズの基礎知識

目の充血は、目にストレスがかかっているという合図。使用方法を守らずにコンタクトレンズを装用している人は要注意です。結膜炎、角膜の剥離など障害が起きている可能性があります。原因と対策についてドクター監修の記事で説明します。

目の充血はさまざまな原因が考えられますが、その一つにコンタクトレンズの着用が原因となっているケースも多いようです。コンタクトレンズの着用がもたらす目の充血について詳しく説明します。

コンタクトレンズ着用時に起こる充血

目の充血は結膜の血管が拡張することで起きますが、ひとくちに目の充血といっても、ドライアイ、結膜炎、眼瞼炎、異物混入、角膜障害、眼内炎症などさまざまな原因があります。

目の充血は、外部刺激や病気による炎症、疲れ、ストレスなどによって、目に負担がかかっている状態であると言えます。コンタクトレンズの装着も、レンズの扱い方や使用時間などによって目に障害を起こし、充血を引き起こすことがあります。

大きく分けて、非感染性か感染性による充血かと言うことです。

非感染性の充血としては、コンタクトレンズ装用者に多いドライアイ(涙液減少症)と、酸素不足などによる急性充血、アレルギー性結膜炎などがあります。これは比較的ソフトレンズユーザーに多い傾向があります。

ドライアイは、大きく分けて涙の分泌量が減っているタイプと、涙の質に異常があるタイプに大きく分けられます。涙の蒸発量が増えることで、目の表面のうるおいが低下した状態のことを言います。

レンズユーザーの多くは後者のタイプが多く、異物感や痛み、まぶしさ、疲れなどの不快感を起こし、視力低下や目の表面の細胞障害の原因ともなります。ハードコンタクトレンズの充血として有名なのは、「3時9時ステイニング」と言われるものです。時計でいうと3時と9時の方向の、レンズが覆われていない角結膜周辺の部分のまばたきが十分でないことによる乾燥や、レンズのふちからの刺激によって起きます。

そのほかの症状としては、レンズの材質を無視した使用時間や、十分な洗浄を行わないこと、誤った使い方をしていることによる急性結膜充血、酸素が角膜に十分に供給できていないために角膜に血管が伸びてゆく、角膜新生血管があります。

また、体質としてアレルギーを持っている方は、特に注意するべきなのが、巨大乳頭性結膜炎と呼ばれる症状です。レンズに残るタンパク汚れとレンズ自体の擦過が刺激となって発症するもので、ソフトレンズユーザーに多くみられます。

感染性の充血は

角膜感染と結膜感染です。感染の原因菌は多種ありますが、一般細菌、真菌(かび)、アメーバなどがあり、非常に治療に時間がかかることもあり、場合によっては角膜移植が必要になるケースもあるのです。

原因は十分なレンズやケースの洗浄を行わないことや、材質に適さない長時間装用によって目に酸素や栄養がいかなくなってしまい、結果角膜自体にむくみなどの危弱性が生じ感染が起こりやすくなることです。また、レンズケース自体の汚染からレンズに感染菌が付着することもあります。正常で弱っていない角膜なら、多少の菌が入っても感染を起こすことはまれなのです。

充血を防ぐコンタクトレンズの使用法

コンタクトレンズの扱い方や使用方法が正しければ、9割の感染・非感染による充血は防げます。

定期的なレンズ交換

ソフトコンタクトレンズで主流になっている使い捨て(ディスポーザブル)や定期交換型ソフトコンタクトなども、勝手に使用期間を延ばして装用していると、炎症にとどまらず視力障害に繋がることもあります。定期的にレンズ交換をして、しっかりと使用期限を守ることが大切です。

装用時間を守る

コンタクトの装用時間が長いと、角膜が酸素不足となり、角膜上皮がむくみを起こし、ひどい場合は上皮がはがれたり感染を起こすこともあります。最近ではだいぶ減りましたが、長い年月をかけて酸素が不足すると、角膜の中にある細胞の数が減少することがあります。レンズの材質やデザインなど、眼科医の指示に従って目に負担がかからないように装用しましょう。

正しくケアする

ハードコンタクトレンズの場合は「こすり洗い」+「つけおき洗浄」、ソフトコンタクトレンズの場合は、「洗浄」+「消毒」など、それぞれのレンズにあった方法でのケアが必要とされます。1液で洗浄と保存が可能なものは、こすり洗いを十分にしないと、ほとんど洗浄効果はないと思ったほうがよいです。

また、レンズに触る際は基本的なことですが、爪を切ったり、しっかり手や手先を十分に洗浄し、手を清潔にすることが大切です。保存するケースもその都度洗浄して乾燥させ、3か月毎に交換するようにしましょう。

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