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検便(便潜血検査)とは

更新日:2017/04/21 公開日:2016/04/13

血や尿などの検体を調べる「検体検査」

便の中に血が混じっているように見えたら、病院で検便(便潜血検査)を指示されることがあります。こちらでは、ドクター監修のもと、検便の種類や検査の際の注意点、検便で発見できる病気ついて詳しく解説していきます。

便からわかる身体状態

便を調べる事で健康状態を調べる検査を検便と言います。肉眼で見えないような微量の血液まで検査することから便潜血検査ともいいます。

痔で検査反応がでることもありますが、日本人に多い胃がん、胃潰瘍、大腸がんやポリープ、憩室炎、潰瘍性大腸炎やクローン病などの腸の病気、白血病などの血液の病気もこの検査により、早期発見できることがあります。検査方法も簡単なため、お手軽な検査ともいえるでしょう。

出血部位で便の色が違う

便に血が混じるというような状態は、さまざまななケースが考えられます。痔や腸内の病変の場合はもちろんですが、胃炎や胃潰瘍、胃がんなどで胃粘膜に炎症や潰瘍、がんができた場合などでも考えられます。胃からの出血の場合、赤血球の鉄が胃酸で酸化され、塩酸ヘマチンに変化することにより便は黒色を呈します。一方、腸や痔からの出血の場合、赤い色の血が混ざっている場合が多いです。

胃や腸から出血がないかを調べる

検便には、化学法と免疫法があります。

化学法

古くから用いられていた検査方法です。オルトトリジン法とグアヤック法の2つの検査があり、オルトトリジン法はわずかな血液を検出できるメリットがありますが、肉や魚料理、緑黄色野菜や薬剤などで偽陽性反応が出るというデメリットがあります。グアヤック法は食品や薬物に影響されにくい反面、血液を検出できる感度がオルトトリジン法の50分の1から100分の1程度しかないとされています。

免疫法

免疫法はヘモグロビンに反応する薬を使用し、ヘモグロビンから生じたヘマンという物質を計測します。ヒトヘモグロビンを検出する方法のため、牛・豚・魚などの血液に反応しないというメリットがある反面、消化液で変性するため上部消化管からの出血は検査できないというデメリットもあります。

便に含まれる微量な血液の有無を調べる検査(免疫学的潜血反応)で、下部消化管(小腸・大腸)の腫瘍や炎症などにより、肉眼では気づかない微量の血液が便に混ざっていないかを調べます。

検便の注意点

病気の早期発見ができるお手軽な検査ではありますが、注意点がいくつかあります。痔を患っている人は簡単に陽性反応が出ることがありますので、痔が落ち着いているときに検査をすることをおすすめします。生理のときにも陽性反応が出ることがありますので、検査日を相談して決めましょう。さらに、下痢の際にも炎症反応として血液陽性が出る場合があります。下痢が見られるときには、落ち着いてから検便するようにしましょう。また、薬剤によっても便が黒くなる事があります(特に鉄剤)。

1回法と2回法の違い

便潜血検査には1回法と2回法があります。1回法では60%、2回法では90%の確率で陽性が見つけられますので、2回法での検査をおすすめします。一般的に5~7日が限界といわれていますので、病院に持っていく便はなるべく新鮮なものを持っていく必要があります。

血便が見つかった際の流れ

もし、検査結果の際に陽性、すなわち血便が発見された場合は、その原因を解明するために精密検査を受ける必要があります。主に行われる精密検査として、大腸内視鏡検査があります。この検査を受けた際に、ポリープや潰瘍が発見されれば、一部組織を採取し悪性か良性かを調べます。ただ、検便で陽性が出たからと言って、全て大腸がんの疑いがあるとは限りません。痔で陽性反応がでることもありますので、痔の疑いがある方は、検査を受ける際に医療機関へ伝えるようにしましょう。