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運動後に貧血になる!?スポーツ性貧血とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/03/30

貧血の種類

ひとくちに「貧血」といってもその種類はいろいろあります。そこでドクター監修のもと、運動が原因によって起こる「スポーツ性貧血」の症状と原因、対処法について解説します。

貧血の原因は、単なる鉄分不足だけではありません。実は、スポーツをすることで貧血を招いてしまう場合があるのです。これは、どういうことでしょうか?

スポーツ性貧血とは

運動というと、病気を防ぎ、健康的を維持するための肉体をつくるためのものというイメージが先行します。しかし、運動することによって貧血を引き起こしてしまう「スポーツ性貧血」というものが存在します。

スポーツ性貧血は、血中の赤血球の数やヘモグロビン濃度が下がってしまう状態のことで、女性選手は月経の影響もあるため、男性選手の3倍多いといわれています。スポーツ性貧血のなかでもっとも多いのは鉄分不足による鉄欠乏性貧血です。一般的に鉄欠乏性貧血は男性に少ないのですが、男性スポーツ選手の貧血は鉄分不足によるものがほとんどです。

次いで多いのが、足底を激しく打ちつけることで赤血球を壊してしまう溶血性貧血。マラソン、バレーボール、バスケットボールの選手などに多いといわれています。

スポーツ性貧血の診断は?

スポーツ性貧血は年間を通して起こりますが、特に集中的に練習することが多くなる夏などのシーズンは注意が必要です。激しい運動と大量の汗は、体内の鉄分を排出してしまいます。また、運動をはじめると、身体は血流の流れをよくするため一時的に血漿(けっしょう)を増やし、血液を薄くします。そのためヘモグロビン濃度は下がってしまい「希釈性貧血」を起こしやすくなります。

目安となるヘモグロビンの値は、男性で14~18g/dl、女性で12~16g/dl。その数値未満になったら注意しましょう。他にも、「疲れやすい」「パフォーマンスや成績の低下」「持久力のダウン」「これまでと同じ練習についていけない」などの自覚症状も現れることがあります。おかしいと感じたら、早めの受診を心がけましょう。検査では、赤血球の数や血清鉄、血清フェリチンなどをもとに診断されます。

スポーツ性貧血の対処法

スポーツ選手の場合は、1日あたり20~30mgの鉄分を積極的に摂取しましょう。これは、スポーツをしていない方の2倍近い量です。食品でいえば、吸収率の高い「ヘム鉄」を多く含んだうなぎ、レバー、煮干し、あさりなど。「非ヘム鉄」切り干し大根、ほうれん草などはビタミンCと一緒に摂って、吸収率を高めてください。

また、赤血球の合成を助けるタンパク質、ビタミンB6、B12、葉酸、セレンなどもしっかり摂りましょう。赤血球の膜の酸化を予防するために、ビタミンC、E、ポリフェノールなど抗酸化剤を補給することもおすすめです。栄養バランスの整った食生活をベースに、不足分はサプリメントなどを利用するのもいいでしょう。