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妊婦におこる貧血とは?

更新日:2016/12/15 公開日:2016/03/30

貧血の種類

妊娠中に貧血になる方は多く、4人にひとりが貧血の傾向にあるといわれています。なぜ、妊娠中は貧血になりやすいのでしょうか?お腹の赤ちゃんにも影響するのでしょうか?ドクター監修のもと、妊娠時における貧血について解説します。

「妊娠したら鉄分をしっかり摂りましょう」といわれますが、それはなぜでしょうか?

妊婦に起こる貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血

今まで貧血になったことがない方でも、妊娠をきっかけに貧血になる方はたくさんいらっしゃいます。妊婦さんの4人にひとりは貧血の傾向、というデータもあるほどです。妊娠中の貧血、その多くは鉄分が不足することによる鉄欠乏性貧血です。

妊娠中はお腹のなかの赤ちゃんに酸素や栄養を送るため、多くの血液が必要です。妊娠中は、鉄分を赤ちゃんに取られてしまうため、男性の3~4倍以上の鉄分を補給する必要があります。また、分娩時の出血、母乳には鉄分も含まれており赤ちゃんへの大事な栄養素となります。また、年子での出産はさらに鉄欠乏性貧血へのリスクが高くなってしまうのです。

赤ちゃんに影響を及ぼす可能性も!?

妊娠中の貧血は、母体がつらいことはもちろんですが、お腹の赤ちゃんにも影響が及びます。赤ちゃんは胎盤やへその緒を通じて、子宮に流れている血液中の酸素によって呼吸をしています。母体が貧血状態では、赤ちゃんに十分な酸素を送ってあげることができません。

しかも、母体の鉄分不足は、赤ちゃんの成長にも関係してきます。妊娠中は鉄分をはじめとする栄養素が優先的に赤ちゃんに送られます。赤ちゃんが十分な鉄分をもらえない状態で生まれてくると、知能や身体の発達の遅れや、情緒不安定の原因になるといわれています。

妊娠中の貧血を予防するためには

妊娠中は、食生活に気を遣いはじめる方は多いかと思います。不足になりやすい鉄分も、積極的に摂りましょう。妊娠後半期になればなるほど、鉄分が必要になってきます。そこでおすすめなのが、レバー、豚や牛のもも肉、鶏もつ、カツオなどの動物性の鉄分。これらには、ヘモグロビンの生成に必要なタンパク質も豊富に含まれています。ほうれん草、豆類にも鉄分は含まれていますが、動物性の鉄分に比べると吸収率がよくないといわれています。鉄分の吸収を高める果物や野菜などのビタミンCと一緒に摂ることで、より効果を発揮します。

逆に避けたいのは、濃いお茶やコーヒーなど。タンニンが鉄分の吸収を妨げるので飲み過ぎや、サプリメントで摂る場合の飲み合わせなどにも十分注意してください。

貧血がひどい場合は我慢しないで、主治医に相談をしましょう。鉄剤や漢方などの処方で、症状が落ち着く場合もあります。