スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

女性ホルモンの分泌のしくみと分泌量の変化

更新日:2018/06/01 公開日:2016/03/31

女性ホルモンの基礎知識

女性ホルモンは、生理周期の中だけでなく、一生の間にも分泌される量が大きく変化しています。ここでは、女性ホルモンがどのように分泌されているのか、ドクター監修の記事で解説します。

女性ホルモンは、脳からの指令で分泌されます。以下では、その詳しい仕組みについて解説します。

女性ホルモンが分泌されるしくみ

女性ホルモンの分泌をコントロールしているのは、脳の視床下部、下垂体、卵巣です。

視床下部

視床下部は血液に含まれているホルモンの量をチェックしながら、性腺刺激ホルモン放出ホルモンを分泌します。

下垂体

性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されると、下垂体という部分が刺激を受けて、卵巣に指令を出します。

卵巣

下垂体から指令を受けた卵巣が、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類の女性ホルモンを分泌します。

女性ホルモンの分泌量

分泌される女性ホルモンの量は大変少ないものです。一生のうちに、わずかティースプーン1杯分の女性ホルモンしか分泌されないといわれています。この量に関しては、人によってあまり差がありません。

なお、1回の生理周期で分泌される女性ホルモンの量をあらわすときには、「ピコグラム」という「1兆分の1g」という単位が使われています。このようなわずかな量の女性ホルモンに、わたしたちの身体は多大な影響を受けています。

生理周期の中でのホルモン分泌量の変化

生理周期とは、生理が始まった日から次の生理が始まるまでの期間のこと。受精しなかった際に子宮内膜がはがれ落ちて血液と一緒に排出される「月経期」を経て、卵胞が発育して子宮内膜が徐々に厚くなる「卵胞期」、卵胞から卵子が飛び出す「排卵期」、卵胞が黄体という組織になり受精卵が着床する準備がなされる「黄体期」と続きます。

エストロゲンは排卵期の直前に分泌量が最大になり、その後は一度量が減ります。そして、黄体期に再び分泌量が多くなるという特徴があるのです。

一方、プロゲステロンは排卵後にもっとも多く分泌されます。そして、子宮内膜に働きかけて受精卵が着床する準備を整えるのです。ただし、妊娠が成立しなければプロゲステロンは不要になるため、生理が始まると分泌量が一気に減少します。

一生で見るホルモン分泌量の変化

女性の体は、思春期が近づき、初潮を迎えるころからエストロゲンの分泌量が増え始めます。そして、20~30代で成熟期となり、女性ホルモンがもっとも安定する時期を迎えます。

その後、閉経前後の更年期になると卵巣の機能が衰え、女性ホルモンは急激に減少するのです。この時期には女性ホルモンで保たれていた体のさまざまな機能に影響が出てきます。閉経前後の一時期に更年期障害を発症したり、更年期以降の老年期に骨粗しょう症が多く見られるのは、女性ホルモンの減少が影響しています。

女性ホルモンは、生理周期および一生のうちで変化します、また、生理周期や年齢以外の要因でも急激に変化し、乱れることがあります。女性ホルモンの乱れについて詳しくは、ホルモンバランスが乱れるってどういうこと?』をご覧ください。

この病気・症状の初診に向いている科 婦人科