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水疱瘡(みずぼうそう)の感染経路と予防について

更新日:2018/06/06 公開日:2016/03/31

水疱瘡(みずぼうそう)の基礎知識

水疱瘡(みずぼうそう)は感染力の強い病気として知られていますが、どのように感染するのでしょうか。3つの感染経路と効果的な予防の方法、妊娠の注意点などをドクター監修のもと説明するので確認してください。

水疱瘡(みずぼうそう)の感染経路と予防法についてご説明します。

水疱瘡(みずぼうそう)の感染経路は3つ

水疱瘡の感染経路は3種類あります。それが飛沫感染、接触感染、空気感染です。感染はヒトからヒトのみで、ペットを介しての感染はありません。それぞれを見ていきます。

飛沫感染

患者の咳やくしゃみで空気中に散布した水痘・帯状疱疹ウイルスを呼吸によって吸い込んで感染します。

接触感染

患者が水痘・帯状疱疹ウイルスのついた手で他人に触れる、または、他人が患者の発疹を直接触り、手についたウイルスが口や鼻など粘膜から侵入して感染します。ドアノブやタオルなどからの間接的な感染も可能性があります。

空気感染

水痘・帯状疱疹ウイルスは非常に小さくて軽いので空気中に漂います。その空気中のウイルスを吸って感染します。感染力が強く予防が難しいウイルスとされています。

水疱瘡の感染防止法

水疱瘡の予防方法には予防接種が有効です。また、消毒も大事になります。水疱瘡の予防方法についても確認をします。

予防接種を受ける

予防法としては、予防接種を受けて体内に免疫を作る方法が一番効果的です。1回でも接種すれば、もし発症したとしても重症化を防ぎ、2回の接種で発症をほぼ予防することができるといわれています。まれに予防接種を2回受けていても発症することがありますが、その場合は軽症ですむので、合併症の心配も少なくなります。

消毒も効果的です

ウイルスはその構造上、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム、石けんで不活化できるので、これらを用いて消毒するとよいでしょう。また、熱と乾燥にも弱い性質があります。

妊婦が水疱瘡に感染すると?

妊婦が水疱瘡を発症すると、重症化するといわれています。ここでは妊娠時期と水疱瘡の症状についてみていくこととします。

妊娠初期(妊娠8~20週)

妊婦が妊娠初期に水疱瘡を発症すると、2%の確率で胎児が重い障害を起こす可能性があります。先天性水痘症候群と言い、発育障害や神経系・骨格の異常などの症状がある病気です。

妊娠20週以降

妊娠20週~分娩前21日までに水疱瘡を発症すると、赤ちゃんが帯状疱疹を発症する可能性があります。ただ、分娩前21日~分娩前6日にかかると生後0~4日に赤ちゃんに水疱瘡が発症しても母体からの移行抗体のため軽症で済む場合があります。

出産5日前~出産2日後

出産前後に水疱瘡を発症すると、赤ちゃんが生後5~10日で重症の新生児水痘を発症するおそれがあります。母体から抗体が移行していないため、重症化することが多く、発症した赤ちゃんのうち30%が死亡するといわれています。もし新生児が発症した場合は、医療機関による抗ウイルス剤での治療が必要となります。

妊婦でも抗体があれば安心

妊婦であっても、水疱瘡にかかった経験がある場合は抗体があるので心配ありません。水疱瘡の抗体を持つ母親から産まれた赤ちゃんも、生後しばらく(生後1か月~6か月くらい。母親の抗体の強さによって変化します)は、母親から受け継いだ抗体が守ってくれます。

予防接種は生ワクチン(接種後、毒性を弱められたウイルスが体内で増殖し、免疫を高める)なので妊婦は接種できません。妊娠の可能性がある場合には接種前に確認をしましょう。また、予防接種後2か月は避妊する必要があります。

水疱瘡の感染経路に関するまとめ

水疱瘡の感染経路には「飛沫感染」「接触感染」「空気感染」の3つがあります。また、予防方法としては予防接種が有効とされており、消毒なども効果があるとされています。感染すると重症化する可能性もあるので、感染経路を理解して予防するようにしてください。

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