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中耳炎、気管支炎、肺炎ほか風邪で起こりうる合併症について

更新日:2017/03/15 公開日:2016/03/24

風邪の基礎知識

風邪では、ときに合併症が起こることがあります。風邪の合併症は、中耳炎や気管支炎、肺炎などさまざまで、なかには入院が必要となる重篤な合併症もあります。ドクター監修のもと、風邪で起こりうる合併症について解説します。

風邪によって起こりうる合併症について解説します。

ときに細菌による二次感染が起こる

風邪の中でもっとも一般的な「普通感冒」の場合、およそ1週間前後で自然治癒します。それ以上経っても症状が続くときは、細菌などにより二次感染が起きている疑いがあります。また、色のついたたんや、粘り気のあるたんも合併症のサインである可能性があります。

風邪による合併症にはどのようなものがある?

風邪による合併症としては、主に気管支炎、肺炎、中耳炎、髄膜炎・脳炎などがあります。

気管支炎

気管支に細菌が感染することによって起こり、激しい咳やたんの絡んだ咳が出ます。首や背中、胸の痛みのほか、下痢や嘔吐の症状が見られることもあります。

肺炎

細菌が肺にまで侵入・感染することによって肺が炎症を起こします。高熱や激しい咳をともないます。その他にも胸の痛みや呼吸困難、倦怠感などの症状が現れます。子供や高齢者は重症化する場合もあります。

中耳炎

中耳(耳の鼓膜より奥の部分)にウイルスや細菌が感染して起こります。耳の痛みや耳だれ、発熱といった症状が見られます。

髄膜炎・脳炎

細菌・ウイルスが髄膜や脳に感染して発症します。頭痛や高熱をはじめ、嘔吐やけいれん、意識障害などが起こります。

心膜炎・心筋炎

風邪の合併症の中でもとくに怖いのが心膜炎・心筋炎です。コサッキー群ウイルスによって起こります。最初にのどの違和感や首リンパ節の腫れ、発熱や頭痛といった症状が現れ、1~4週間ほどすると、そこに動悸・息切れといった症状も加わります。入院が必要となることもあります。

風邪でも病院に行った方がいい人の特徴

基本的に、風邪の場合は咳や鼻水、鼻づまり、のどの痛みといった症状は3日から1週間程度で治まりますが、早めに病院を受診することで治りが早くなったり、合併症のリスクを低下させたりすることができると考えられます。そのため、風邪をひいたら早めに病院で相談するのがおすすめです。

なお、くしゃみや鼻水、鼻づまりの症状が1週間以上続いていて、かつ鼻水に膿のようなにおいがあり、ほほの腫れや違和感、発熱があるような場合は、抗生物質の服用が必要になる可能性があります。そのほか、発熱と首の痛みやリンパの腫れ、子供の場合はイチゴ舌(舌にぶつぶつができる)などがある場合や、咳や呼吸の苦しさ、発熱、脈が早い場合なども病院を受診することをおすすめします。

子供の鼻水や鼻づまりの場合は、鼻水を吸い取ることが一番の方法という見解もあります。吸い取れない場合には、耳鼻科を受診すると鼻水を吸ってくれるでしょう。

子供や高齢者は合併症を起こしやすいので要注意

乳幼児の不調に気づくには?

小さな子供や高齢の方は免疫力が低く、合併症を起こしやすいといわれています。また、気管支ぜんそくをもつ子供は、ウイルスや細菌が繁殖しやすい傾向にあります。ぜんそくの発作が引き起こされる可能性があるため注意が必要です。

しかし、小さな子供は自分の言葉で正確に症状を伝えることが難しいため、周囲の人間が注意深く観察し、気づくことが大切です。高熱が出たり、舌にいちごのようなブツブツができたり、顔や体、手足に発疹が出たりといつもと違う様子があれば、受診することをおすすめします。また、鼻水や鼻づまり、咳が長引く場合や、たんの絡んだような咳が出たり鼻づまりでいびきをかいたりするような場合は、副鼻腔炎の可能性も考えられるので耳鼻咽喉科を受診するとよいでしょう。

高齢者の方の不調に気づくために

高齢の方の場合、心臓や呼吸器、肝臓などに病気を抱えていることも少なくありません。それらの疾患があると風邪が重症化しやすく、合併症を起こす可能性が高くなります。

かぜと勘違いしやすい症状で高齢者が特に気をつけたいのが、肺炎です。肺炎の場合は、息が浅く早くなったり、食欲が低下したり、ぐったりとしたりといった様子が見られます。このような症状が3、4日続くようなら医療機関を受診しましょう。また、高齢なると加齢による体調不良か、病気による体調不良か明確にならない場合もあります。クリニックの中には、「老年内科」を設けているところもありますので、高齢者で体調不良に悩んでいたら相談してみるのもよいでしょう。

合併症は誰にでも起こりうるものです。症状が長引いていると感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

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