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肌のハリや弾力を保つためのケア

更新日:2017.03.31
公開日:2016.03.28
ドクター画像
この記事の監修者
銀座禅クリニック 院長 コッツフォード 良枝

「ハリのある肌」とは、みずみずしく弾力のある若々しい肌のこと。つまり、肌のハリは若々しい印象を保つために欠かせない要素になります。そこで今回は、ドクター監修のもと、ハリや弾力を保つためのケア方法を紹介します。

「ハリのある肌」とは、弾力があるみずみずしい肌のこと。肌にハリがあると、若々しい印象を与えることができます。しかし、ハリが低下すると次第に皮膚が垂れ下がってしまい、老けた印象を与えてしまいます。

まずは、肌のハリについて詳しく説明します。

「美しい」と感じる肌

皆さんが「美しい」と感じる肌は、どんな肌でしょうか。美しい肌に欠かせない条件としては、主に次の2つがあります。

ハリと弾力

肌内部(真皮)の働きがよく、コラーゲンやエラスチンが十分に生み出されている状態です。目で見るとシワやたるみがない、手で触れるとハリや弾力がある、などがあげられます。

うるおい

肌の表面にある角質層に、十分な水分が蓄えられている状態です。目で見てキメがそろっている、手で触れるとしっとりしてやわらかい、などがあげられます。

そのほか、肌に透明感があること、肌にトラブルがないことがあります。上記についてさらに知るために、まずは肌の構造からみていきましょう。

肌のハリと弾力を保つしくみ

肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層でできていますが、ハリや弾力に関係するのは、真ん中にある真皮という層です。ここには、「コラーゲン線維」が網目状に張り巡らされ、それを弾力のある「エラスチン線維」がつなぎとめています。

さらに、これらの線維の隙間をゼリー状の「ヒアルロン酸」が埋めつくすことで成り立ち、クッションのように表皮を支える土台として機能しています。

これらの成分を生み出すのは、真皮に存在する「線維芽細胞」という細胞ですが、老化や紫外線などのダメージが原因で「線維芽細胞」の働きが衰え、コラーゲンなどの量が減ったり、変性したりすることによって、ハリや弾力がなくなってしまうのです。

肌のハリが低下する原因とは

肌のハリが低下するのには、どのような原因があるのでしょうか。

コラーゲンやエラスチンの質を低下させたり、減少させたりする要因には、次のものがあげられます。

加齢

コラーゲンやエラスチンは、真皮にある「線維芽細胞」によって生み出されます。しかし、加齢とともに線維芽細胞の数や働きが少しずつ衰えてしまいます。

紫外線

紫外線は、浴び続けると表皮を透過して真皮にまで届きます。すると、体内のコラーゲンを傷つけたり、エラスチンを変性させる酵素の分泌を促進してしまいます。

乾燥

表皮の一番上には、外的刺激から肌内部への侵入を防ぐバリアの役割をもつ「角質層」があります。肌が乾燥すると、この角質層のバリア機能が低下してしまいます。

活性酸素

体内で生成される「活性酸素」は、コラーゲンやエラスチンを変性させる酵素の分泌を促進させ、コラーゲンやエラスチンの産生力を低下させてしまいます。

女性ホルモンの減少

女性ホルモンに含まれている「エストロゲン」には、コラーゲンやエラスチンの生成を促すはたらきがあります。エストロゲンは加齢とともに分泌量が減少すると、肌のハリも同時に低下します。

生活習慣の乱れ

不規則および偏った食生活や睡眠不足の状態が続くと、肌のターンオーバーが正常に起動しなくなっていきます。それにともない、ハリの低下を招きます。

喫煙

タバコを吸うと、活性酸素が大量に発生するだけでなく、コラーゲンの合成に必要不可欠であるビタミンCが破壊されてしまいます。

肌のハリと弾力を保つためのケア方法・注意点

肌のハリと弾力を保つためには、次のケアを行うことがおすすめです。

紫外線対策と保湿ケアはセットで

紫外線(UV-A)は、真皮にまで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。紫外線防止剤の入った化粧品や日焼け止めを使い、紫外線対策をしましょう。

また、肌のハリや弾力の低下には、乾燥も影響します。クレンジングや洗顔で肌を清潔にした後の保湿ケアも欠かせません。さらに、真皮内の機能を高めてハリや弾力をキープする、美容成分が入ったクリームを使うのもおすすめです。

マッサージ

フェイスラインや頬がたるんでくるのは、ハリや弾力が低下した肌が重力で垂れ下がってくるからです。肌の重みになるむくみを解消するために、血行やリンパの流れをよくするマッサージを行いましょう。

また、マッサージをする際は、マッサージクリームをたっぷりと使い、肌の滑りをよくすると、肌に負担をかけることなく効果的に行うことができます。肌をゴシゴシこすったり、強く引っ張ったりするのは、肌に刺激を与えて肌トラブルの原因となるのでやめましょう。

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