肌のハリによいとされる食べ物に、どんなものがあるのかを見ていきましょう。
ハリのある肌を保つためには内からのケアも大切
肌のハリは、見た目の年齢や若々しい印象を保つのに欠かせない要素です。でも、シミやくすみを隠すのとは違って、ハリの低下は、化粧をしても誤魔化すことができません。若々しさを維持するためには、肌のハリをケアすることが大切なのです。
肌のハリを保つためには、スキンケアなどの外側のケアだけでなく、食事やサプリメントなどによる内側のケアも大切です。ハリのある肌をサポートする成分を意識的に補っていきましょう。
ハリのある肌作りに欠かせないコラーゲンの役割
ハリのある肌に欠かせないのが、肌内部の「真皮層」にある「コラーゲン線維」です。タンパク質でできた丈夫でしなやかな線維で、真皮内に網目状に張り巡らされることで、ベッドのスプリングのように肌を内側から支え、ハリや弾力を保っています。このため、減少したり変性したりすると、ハリが低下してしまうのです。
そして、コラーゲンとエラスチンの隙間を埋め尽くすヒアルロン酸は、肌のうるおいを保つ役割を担っています。この3つの成分は、真皮に存在する「線維芽細胞」によって産み出されていて、その力が衰えると、コラーゲンなどが変性したり、減少したりして、ハリや弾力の低下へとつながります。
ハリのある肌のために摂りたい栄養素
お肌のハリを維持に役立つ栄養素には、次のものがあります。
コラーゲン
コラーゲンは、肌以外にも内臓や血管、軟骨、骨などに存在し、さまざまな役割をする成分です。また、コラーゲンと聞くとたっぷり摂取するほどよい、と思われる方もいるかもしれませんが、実はコラーゲンが含まれている食べ物を食べても、そのまま吸収されるのではなく、ほかのタンパク質と同じように吸収されるので、肌や関節などに直接的な効果が出るかはわかっていません。
しかし。体内のコラーゲンは年齢とともに衰えていくので、食事などで補っていくことが大切です。コラーゲンを豊富に含む食べ物には、鶏の手羽、軟骨、牛筋、豚足などがあります。
タンパク質
タンパク質は体を構成する主成分で、肌の細胞もタンパク質からつくられます。タンパク質が豊富な食べ物は、肉や魚、卵、乳製品などです。
イソフラボン
女性ホルモンの「エストロゲン」には、コラーゲンの生成を促す作用があります。エストロゲンの分泌を促し、ホルモンバランスを整えるためには、大豆製品に多く含まれる「イソフラボン」が有効です。
ビタミンA、C、Eなどの抗酸化作用のある栄養素
コラーゲンや、それを生み出す「線維芽細胞」を傷つけ、ハリを低下させる要因の1つに、体内に発生する「活性酸素」があります。ビタミンA(βカロテン)、C、Eなどの抗酸化力に優れた栄養素を摂取しましょう。ビタミンAは、レバーやうなぎ、モロヘイヤ、にんじんなどに、ビタミンCは赤ピーマン、ブロッコリー、柿、オレンジなどに、ビタミンEは、鮭やうなぎ、ナッツ類などに多く含まれています。
ただし栄養素は、体の中でバランスよく充足し、はじめて効果を発揮するので、「これさえ摂っておけば大丈夫」というようなものはありません。栄養バランスの整った食生活を心がけた上で、さらに、上記の栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
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