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動けないほどの痛みが出る月経困難症とは?

更新日:2018.05.17
公開日:2016.03.28
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この記事の監修者
藤東クリニック 院長 藤東淳也

生理痛の痛みが強いという人は、「月経困難症」という病気の可能性があります。ここでは、月経困難症の特徴・種類や原因、病院での検査や診断方法、治療法などについて、ドクター監修のもと詳しく解説します。

生理痛でも、特に痛みが強いといわれる月経困難症について見ていきましょう。

月経困難症とは

生理痛に悩まされる女性は少なくありませんが、中でも、鎮痛剤を飲んでも痛みが治まらない場合や、痛みが強すぎて学校や会社に行けないなど、日常生活に支障をきたしてしまうようなケースを「月経困難症」といいます。月経困難症には、「原発性(機能性)月経困難症」と「続発性(器質性)月経困難症」の2種類があります。

原発性(機能性)月経困難症

原因となる病気がなく、体質などによって強い月経痛が起こります。また、月経への不安や緊張などの心理的要因もあるとされています。

続発性(器質性)月経困難症

なんらかの病気によって、強い月経痛が引き起こされている場合です。

月経困難症の原因

月経困難症の原因について、タイプ別に見ていきましょう。

原発性(機能性)月経困難症の原因

生理のときは、子宮の内側をおおう「子宮内膜」から、子宮を収縮させて経血を体外に押しだす作用がある「プロスタグランジン」というホルモンが分泌されます。原発性月経困難症の主な原因は、プロスタグランジンの分泌量が多く、子宮が過剰に収縮することだと考えられています。

続発性(器質性)月経困難症の原因

続発性月経困難症の原因となる病気には、「子宮内膜症」「子宮筋腫」「子宮腺筋症」などがあります。

月経困難症の主な症状

月経困難症の症状は、生理にともなう下腹部の痛みや腰痛だけではありません。頭痛、吐き気、めまい、発熱、下痢などの身体的症状のほかにも、つらい生理痛によるだるさや不眠、精神的に不安定になるなどさまざまです。

月経困難症の検査と診断

婦人科の病院では、問診、内診、超音波検査などを行い、原因となる病気がないかどうかを調べます。

そして、これらの診察や検査の結果、続発性月経困難症の可能性がある場合は、より正確に診断を行うために、CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像撮影)などの精密検査を行うこともあります。さらに、子宮内膜症や子宮腺筋症の可能性がある場合は、補助診断として、血液中のCA125(腫瘍マーカーのひとつ)を測定することもあります。

月経困難症の治療法

続発性(器質性)月経困難症の場合は、まず原因となる病気の治療を行います。一方、原発性(機能性)月経困難症の場合は、対症療法として「鎮痛剤」や「低用量ピル」「漢方薬」などを用いた薬物療法が行われるのが一般的です。

月経困難症を改善するための生活習慣

生活習慣の乱れは、ホルモンバランスが崩れる原因となり生理が重くなることもあります。日頃から栄養バランスのとれた食生活を心がけましょう。甘いものや塩分や脂肪分の多い食べ物、インスタント食品、カフェインを含む飲食物、アルコール類などは控えるようにしてください。また、十分な睡眠をとり、リラックスできる時間をとりましょう。

月経痛はがまんするとつらい思いをすることになります。症状がひどいと感じたら医療機関を受診することをおすすめします。

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