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水虫と同じ白癬菌が原因!たむしとは

更新日:2018/05/10 公開日:2016/03/28

水虫の基礎知識

水虫は白癬菌(はくせんきん)という真菌が原因となって起こりますが、同じく白癬菌が原因となる皮膚の病気にたむしがあります。水虫とたむしは具体的にどのように違うのでしょうか。ドクター監修の記事で解説します。

白癬菌は水虫の原因となる真菌ですが、同じ白癬菌を原因とする皮膚疾患に「たむし」があります。たむしと水虫はどのように違うのか、解説します。

白癬菌の感染部位によって病名が変わる

白癬菌は、足への感染がよく見られますが、足以外でも全身の産毛がある皮膚に白癬菌が感染することがあり、感染をおこした部位によってその呼び名が変わります。

足に感染した場合が、一般的に「水虫」と認識されることの多い足白癬(足水虫)です。感染が爪におよぶと爪白癬(爪水虫)となります。

一方、股部に白癬菌が感染したものは股部白癬(いんきんたむし)と呼ばれます。また、頭や手足、股部以外に感染したものは体部白癬(ぜにたむし)と呼ばれます。体でも顔面に感染したものは顔面白癬、髪に感染したものはしらくもと呼ばれ、体部白癬(ぜにたむし)とは区別されることがあります。

たむしで見られる症状

たむしは、円形~楕円形、あるいは環状の発疹で、縁がピンク色でうろこ状になっています。その形が輪形であることから、輪癬(りんせん)とも呼ばれることもあります。輪の中は治っているように見えますが、かゆみがあります。

いんきんたんむしは、性器周辺の皮膚のひだから発症し、股部や、お尻、太ももなどにも広がることがあります。強いかゆみをともない、痛むこともあります。

たむしの感染

ぜにたむしは、そう多くは見られませんが、白癬菌感染をおこしている部位を触れた手で他の部位に触れることで体部に感染することがあります。

いんきんたむしは、股やその周りの体温が高い場所で起こります。股部は発汗しやすいうえ、下着で常時覆われていて菌が繁殖しやすいと言えます。思春期~成人の男性に多く見られます。

白癬菌感染のほとんどは家族内の水虫の人からと思われます。

家庭内以外でも、不特定多数の人が集まるスポ-ツ施設、ホテルや旅館の浴場のこしかけ、洋式トイレの便座なども感染の機会のある場所として注意が必要です。

水虫・たむしの診断

体に症状が現れかゆみをともなうたむしは、しばしば他の湿疹と間違われることがあります。症状が出ている部位の皮膚を顕微鏡で確認し、白癬菌の存在を確認することで診断が確定されます。検査は10分前後で簡単にでき、結果もすぐにわかります。

水虫・たむしの治療

白癬菌感染が確認された場合、抗真菌薬の外用薬で治療を使います。

いんきんたむしの場合、湿疹をともなっていることもあり、その場合は一時的にステロイドの外用薬を処方されることもあります。かゆみがあるからと、自己判断でステロイドを含む軟膏を塗ったりするとかえって悪化させてしまうことがあるので注意が必要です。

白癬菌感染の治療期間は、感染部位や症状によっても違いますが、たむしや、いんきんたむしで2週間程度、水虫では最低4週間はかかるとされています。

通常、水虫やたむしは、抗真菌薬の外用薬を塗ることで治癒しますが、爪水虫など外用薬が効きにくい場合や広い範囲に感染していたり、炎症が見られる場合はイトラコナゾールやテルビナフィンといった内服する抗真菌薬を使用します。

かゆみなどの自覚症状が治まり、皮膚の状態も一見治ったように見えても、一時的に菌が活動を中止しているだけという場合もあります。治療を自己判断で中断すると再発の原因になるため、症状がなくなったあとも、医師の指示があるまで根気よく治療を続けることが大切です。

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