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頭にできる水虫と言われるしらくもとは

更新日:2017/12/15 公開日:2016/03/28

水虫の基礎知識

水虫は手や足に真菌が感染して起こる皮膚の病気ですが、その真菌が頭に感染するのがしらくもです。ここでは、ドクター監修のもと、しらくもの具体的な症状や診断法、治療法をこまかく解説します。

頭の水虫、しらくもとは

しらくもは、水虫の原因菌である白癬菌が髪の毛に感染したもので、頭部白癬(とうぶはくせん)とも呼ばれます。この頭部の白癬菌感染は戦前には多く見られましたが、現在ではまれです。

頭にできるしらくもの症状

頭部の白癬菌感染「しらくも」の主な症状としては、脱毛があります。楕円形に髪の毛が抜け、表面にフケのようなピンク色の細かい鱗屑(りんせつ:うろこ状のかさつき)が見られます。かゆみなどの自覚症状はほとんどありません。

また、頭の一部で髪の毛が薄くなり、そこに細かいフケが見られる脱毛斑ができることもあります。脱毛斑の部分の毛は折れたり抜けたりしやすく、毛の根本が折れると、残った毛が黒く点状に見えることもあります。

自覚症状は軽く、かゆみがほとんどないことから、円形脱毛症やフケ症、脂漏性皮膚炎と間違われることもあります。

しらくもの診断と治療

しらくもは、頭部の診察とともに、頭皮から採取した毛髪やフケ様の細かい破片を顕微鏡で調べて、白癬菌の有無を確認します。

治療の原則は、イトラコナゾールやテルビナフィンといった抗真菌薬を1~4か月間服用していきます。小児の場合は、別の薬となるので医師と相談してください[1][2]。フケ症、脂漏性皮膚炎と間違えてステロイド外用剤を使用するとかえって悪化する場合があるので、確かな診断が必要となります。

治療中、学校や会社を休む必要はありませんが、しらくもが治るまでは他人にうつさないように、頭部に触れるものを人と貸し借りしないように気を付けましょう。

しらくもの予防

こまめに洗髪をして、タオルや帽子、くしの貸し借りは避けるなど、できるだけ感染源となるものを遮断することが大切です。白癬菌は人間だけでなく動物にも感染するため、ペットからうつる可能性もあります。ペットに白癬菌感染による症状がある場合は、治しておくことも予防につながります。

参考文献

  1. [1]"小児における真菌症治療の現状" 深在性真菌症の診断・治療ガイドライン 2014, http://www.mycoses.jp/guideline/2014/myco_gl_03_e.pdf (参照2017-12-5)
  2. [2]國武裕子, "最近5年間に一診療所で経験された頭部白癬の集計" Jpn. J. Med Mycol., 2009; 50: 161-166
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