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膀胱炎は悪化するとどうなるの?

更新日:2018/06/22 公開日:2016/04/24

膀胱炎のよくある疑問

膀胱が炎症を起こし、さまざまな症状が現れる膀胱炎。ほとんどの女性が一度は経験するといわれるほど身近な病気ですが、もしも放置して悪化するとどうなるのでしょうか。ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

女性は、尿道が短く、外陰部に尿道口が存在することから膀胱炎になりがちですが、もしも膀胱炎を放置して悪化するとどうなるのでしょうか。以下で詳しく解説します。

膀胱炎とは

排尿時に痛みがあったり、頻繁にトイレに行きたくなったり、残尿感がある、下腹部が痛いなどの症状がある場合、膀胱炎が疑われます。膀胱炎は女性に多く見られる病気です。なぜかというと、男性では16~18cmある尿道が女性の場合はわずか4cmほどしかなく、尿道を経由して膀胱に細菌が侵入しやすいことがあげられます。

膀胱炎でもっとも多いのが、大腸菌が尿路に侵入して炎症を起こす細菌性の急性単純性膀胱炎です。膀胱炎と言えばたいていは「急性単純性膀胱炎」を指しますが、膀胱炎の症状や種類について詳しくは、『膀胱炎とは?膀胱炎の症状』 をご覧ください。

膀胱炎の治療は?

膀胱炎の治療には、抗生物質の短期間投与が行われます。医師は糖尿病や免疫機能の低下など、膀胱炎の重症化につながる要因がないか確認したうえで抗生物質を処方します。

特殊な耐性菌を除けば、3日から7日間ほどの抗生物質の服用で治癒することが可能です。効き目がよくないときは薬剤感受性試験の結果で、薬を変更することもあります。

市販の薬には抗生物質が含まれていませんので、膀胱炎の症状が改善しない、また、繰り返し出現する場合は、医療機関での治療を始めることが大切です。

膀胱炎が悪化するとどうなる?

急性膀胱炎になると、最初はトイレの回数が増えたり、排尿しても尿が出切っていないような残尿感や排尿時の違和感などが起こり、「もしかしたら膀胱炎かな?」と思う程度です。この段階で、水分をたくさんとり、下半身を温かくして十分休息をとるようにすれば、そのまま自然に治ることもあります。

しかし、多くの場合は症状が徐々に重くなり、残尿感が強いため、通常は昼間4~5回・夜1回のトイレ回数が1日8回以上になると頻尿になります。排尿時に強い痛みを感じ、尿が白く濁ったり、炎症からの出血が混じって赤くなったりすることもあります。

さらに悪化すると、悪寒がして全身がふるえ高熱が出て、腰の痛みを感じるようになることがあります。これは、膀胱炎が進んで、腎盂腎炎(じんうじんえん)を起こしたことを示します。

腎盂腎炎とは?

膀胱と腎臓は尿管でつながっています。腎盂腎炎(じんうじんえん)は膀胱内の細菌が尿管をさかのぼって腎盂(腎臓で作られた尿が集まる部分)に到達し、そこで炎症を起こした状態です。

腎盂腎炎は、高熱や寒気、倦怠感をともないます。膀胱炎の症状とともに風邪ではないのにふるえをともなう高熱があらわれたときは、腎盂腎炎なども疑い医療機関で受診するとよいでしょう。

腎盂腎炎をくりかえす場合は、他に重大な病気が隠れていないか注意を払う必要があります。

膀胱炎と腎盂腎炎は一連の病気

本来は細菌が存在しない膀胱や腎盂に細菌が感染し、炎症を起こす膀胱炎や腎盂腎炎は、「尿路感染症」という一連の病気です。

腎臓には血管が多く存在するため、腎盂腎炎が悪化すると細菌が血液中に侵入しやすく、敗血症になる可能性もあります。敗血症を起こすと、悪寒やふるえ、発熱が起こり、重症になるとショック状態(低体温、血圧低下、意識障害など)になり、命の危険もあるのです。

また、腎盂腎炎が悪化すると、腎機能が低下します。何度も急性の腎盂腎炎を起こす場合は、基礎疾患がある場合も考えられます。何度もくりかえしていると、腎臓の機能自体の低下を招く可能性もあります。繰り返す場合は、泌尿器科専門医のいる病院の受診をお勧めします。

このように、膀胱炎が悪化すると、腎盂腎炎や敗血症になったり、繰り返していると腎不全になったり、というように、徐々に重篤な状態に進行していく可能性もあります。膀胱炎を放置せず、早めにしっかりと治しておくことが大切です。

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