スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

口腔ケアにおける舌苔掃除の目的と効果

更新日:2017/07/20 公開日:2016/04/20

口腔ケアの基礎知識

舌の表面で白や黒、黄色っぽく苔状に残っている汚れのことを舌苔(ぜったい)と言います。ここではドクター監修の記事で、舌苔が身体に及ぼす影響や、口腔ケアにおける舌苔掃除の手順紹介、注意点などについて解説します。

通常、健康的な舌はピンク色をしていますが、舌の表面に白く苔の生えたようになっているものを「舌苔(ぜったい)」といいます。舌苔とは何か、なぜ付着するのか、舌苔ケアなどについて見てみましょう。

舌苔(ぜったい)とは

舌苔とは文字通り、舌についた苔状の汚れを指します。白色または黄褐色、黒色などがあり、その実態は口の中の細菌、唾液、食べかすが混ざったものです。健康な人にも舌苔は存在しますが、量が少なく薄いために気になることはほとんどありません。

しかし、加齢で唾液の量が減ったり舌の動きが悪くなると、舌苔は厚く付着し、舌の違和感や口臭、味覚の異常をきたすなど、悪影響を及ぼします。

舌苔の原因

舌苔は口腔内の微生物の塊ですが、体調や口腔環境にかかわらず現れるため、生体の防御反応であるという考え方もあります。しかし、実際はどのような理由であらわれるものなのかはっきりとしていないのが現状です。

なぜ舌苔ケアが必要なのか

舌苔のケアをすると、細菌を除去でき、誤嚥性肺炎の予防に役立つことが期待されます。特に高齢者は、食べ物が誤って気管に入りそうになったときに、これを排出する反射機能が衰えており、舌苔に含まれる細菌が肺に入り、誤嚥性肺炎を起こす危険性があります。舌苔を定期的にケアしていれば口腔内の異常にも気づきやすく、口腔内を清潔に保つのに役立つはずです。

舌苔ケアに必要な器具と手順

舌苔ケアは1日1回を目安に、軽い力で舌の表面を傷つけないように行います。舌苔を取り除くには、口腔ケアスポンジ、口腔ケア用のウェットティッシュ、舌ブラシといった清掃用具を用います。

舌が乾燥していると表面を傷つけてしまいますので、うがいで口の中をうるおしたり、保湿剤やマウスウォッシュ洗口液を必要に応じて使ったりしながら、舌を湿らせた状態でケアします。誤嚥予防のためにも、舌の奥から手前に向かって少しずつ舌苔を取り除きます。痛みが出ないように注意して行いましょう。

「オエッ」とならない舌苔ケアのコツ

舌の奥のほうに異物を感じたときに「オエッ」となるのは「嘔吐反射」という生体反応で、誰にでも起こるものです。嘔吐反射は舌苔ケアを行うときにも起こりやすく、「オエッ」とならないようにするには、以下の3点に気をつけるとよいでしょう。

  1. 食後少し時間を空けてから
  2. 舌を思いきり外に出して、鼻でゆっくりと息をする
  3. 掃除器具は舌の先に当てて少し慣らしてから

また、清掃用具が舌に触るタイミングに合わせて「エー」と大きく息を吐くようにすると、嘔吐反射は起こりにくくなります。

舌苔は厚くついてしまうと、気持ち悪いだけでなく、口の中が不潔になり口臭の原因にもなります。こまめに舌苔を取り除いて清潔にしておくことが、口の中と全身の健康を守るカギです。

関連Q&A

ヘルスケア本