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嘔吐反射が強い高齢者のための口腔ケア

更新日:2017/07/20 公開日:2016/04/20

口腔ケアの基礎知識

歯磨きや舌磨きで奥のほうに歯ブラシが届くと「オエッ」なることがあります。これは「嘔吐反射」と呼ばれる生体反応によるものです。ドクター監修のもと、嘔吐反射が強い高齢者の口腔ケアについて解説します。

嘔吐反射(おうとはんしゃ)が起こるメカニズムと、高齢者のための口腔ケアについて見てみましょう。

嘔吐反射とは

歯磨きをしているときに歯ブラシが口の奥のほうに入ってしまい、「オエッ」というような強い吐き気をもよおした経験はありませんか。これは、嘔吐反射といわれる生体反応で、異物が体内に入ることを防ぐための反射的な行動であるため、健康な人にも起こる現象です。専門的には「異常絞扼(こうやく)反射」といいます。

嘔吐反射が起こりやすいのは「舌の奥」

嘔吐反射は、舌の奥のほうを掃除しているときにも起こりやすくなります。舌の奥にある神経が嘔吐をコントロールしており、歯ブラシや口腔ケアスポンジがこの神経を刺激してしまうと、嘔吐反射が起こります。

嘔吐反射を防ぐ高齢者向けの口腔ケア方法

嘔吐反射そのものを治療する方法はありませんが、高齢者の口腔ケアにおいて嘔吐反射を防ぐのに有効な方法をいくつかご紹介します。

歯磨き粉の量を少なくする

ケアのコツとして歯磨き粉は少量にする、または付けないようにすることがポイントです。口の中に泡が広がらないようになれば、嘔吐反射が出にくくなります。

歯ブラシヘッドを小さいものにする

歯ブラシのヘッド部分が小さめのものを使うことも、のどの奥に余計な刺激を与えないようにするには効果的です。

舌や奥歯は手早く仕上げる

舌や奥歯は手早く仕上げることを心がけましょう。なるべく舌の奥にある神経を刺激しないこともポイントです。

空腹時や満腹時には避ける

嘔吐反射の出やすい空腹時や満腹時には、口腔ケアを行わないようにします。食後に、ある程度の時間をおいてから口腔ケアをするのがいいでしょう。

残ってしまった部分はうがい薬を使う

鼻でゆっくりと息をしてもらいながら、磨けるところまでブラッシングを行い、残ってしまった部分はうがい薬などを使って、すみずみまで磨き上げることを優先しすぎないことも大切です。

舌苔ケアのポイントとは

嘔吐反射は口腔ケアだけでなく、舌苔ケアの際も起こりやすいようです。

舌苔(ぜったい)ケアについては『口腔ケアにおける舌苔掃除の目的と効果』をご覧ください。

嘔吐反射を知って口腔ケアをしましょう

嘔吐反射は異物感から起きてしまう現象です。口腔ケアのポイントを確認し、嘔吐反射を起こさないケアを身につけましょう。

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