マッサージクリームには、マッサージ効果を高めてくれる役割があります。以下で解説していきます。
マッサージクリームとは
クリームは水分と油分のバランスによって、いくつかの種類に分けられます。マッサージクリームは、主に油分を50%以上含む油性クリームに属します。油分が高いためコクがあります。
マッサージクリームはマッサージを行うときに、肌と指先の摩擦を防ぎ、肌の上をスルスルすべるように指を動かすためのアイテムです。クリームの量が少ないと肌へののびが悪いだけでなく、肌を指先でこすってしまい摩擦によるダメージを与えてしまいます。反対にクリームが多すぎるとベタついてしまい、指の動きを妨げて気持ちよく行うことができません。
マッサージクリームを使う際は、説明書に書いてある適量を目安にしましょう。
マッサージにはどのような効果がある?
次に、マッサージをすることでどのような効果が期待できるのかについて紹介します。
肌のくすみをケアし、ハリをもたらす
マッサージを行うことによって滞っていた血行を促すので、肌のくすみやカサつきのケアに役立ちます。肌に適度な刺激を与えることによって、肌の筋肉にも働きかけ、ハリをもたらす効果があるといわれています。
健康面にも影響する可能性がある
また、心地よいマッサージを行うことによって、ホルモンの分泌や免疫力を高める可能性があるという研究報告もあります。マッサージは美容面だけではなく、健康面でも期待できるケアなのかもしれません。
マッサージのやり方やタイミングは?
では、具体的にマッサージの方法を紹介しましょう。
- 指先にクリームをとります。このとき、クリームの使用量はサクランボ一個分が目安です。その適量にとったクリームを小さな円を描きながら、ひたい・こめかみ・鼻・頬・あごの順番に顔全体に均一にのばします。
- クリームを均一にのばせたら、あごから耳の下に向かって、フェイスラインに沿って引き上げます。この動きを3回繰り返しましょう。
- つぎに、あごを出発点として、頬の内側から外側に向かって大きく3回クルクルと円を描いていきます。
- 今度は手の平を使って、額全体を眉上からはえ際に向かってしっかり引き上げます。
- 目の周りも、眉頭下→目尻→目頭と円を描くように3回、なでるように動かします。
- 顔の中央から外側に向かって、あご先から耳の前へ、小鼻横から耳の前へ、額の中心からこめかみへ、とそれぞれ軽くなでていきましょう。
- マッサージ後は、ティッシュペーパーでやさしくふきとるか、水またはぬるま湯で洗い流します。
なお、マッサージを行う際には力の入れ過ぎに注意して、指のすべりが悪くなってきたと感じたら、クリームを足してみてください。
マッサージクリームを使ってクマ・くすみを解消する
次に、クマ・くすみを解消するマッサージをご紹介します。マッサージすることで、クマ・くすみの原因の一つ、「血行不良」を改善します。また、リンパの流れもよくなるため、滞っていた老廃物も一掃できます。血液・リンパの流れがよくなると、自然と肌のトーンが明るくなり、ハリや艶も生まれます。
マッサージのいいところは、マッサージ後すぐにある程度の改善が目に見えることですが、毎日継続して行うと効果的です。
- 準備として、洗顔を済ませ、マッサージクリームをたっぷりと顔全体に伸ばしておきます。
- 両手の人差し指・中指・薬指をこめかみの下あたりにあて、そこから適度に圧力をかけながら耳の前、首筋と下方へ進み、鎖骨まで下ろします。3~5回繰り返します。
- おでこの真ん中に両手の3本指をあて、そこから適度に圧力をかけながら真横へ進み、こめかみから直角に、2.同様に下方へ進みます。3~5回繰り返します。
- 目尻に両手の中指をあて、目の周りの骨をなぞる感じで目の下を通って目頭まで、続いて目の上を通って目尻へ、適度に指圧しながら進みます。目尻から目の下を通って目頭へ、また目の下を通って目尻に戻ったらこめかみへ進み、そこから2.同様に下方へ進みます。3~5回繰り返します。目の周りの皮膚は薄くデリケートなため、強くこすりすぎないよう注意して行ってください。
- 両ひじを張って、中指・薬指の腹を目の下、鼻の両わきに押しあて、圧力をかけながら真横へ進み、こめかみから直角に、2.同様に下方へ進みます。3~5回繰り返します。
ただし、色素沈着が原因のシミに近い状態はマッサージでは改善しません。紫外線対策やピーリングなどのシミ対策に切り替えたほうがよいでしょう。
また、マッサージの代わりとしては、蒸しタオルと冷たいタオルを用意して、交互に目の上にのせるという方法もあります。血行を促進し、眼精疲労を和らげる効果もあります。
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