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糖尿病だとカンジダになりやすいって本当?

更新日:2018/05/17 公開日:2016/04/26

カンジダに関するよくある疑問

糖尿病は、多くの日本人にみられる生活習慣病のひとつです。糖尿病と性器カンジダ症には、どのような関係があるのでしょうか?ドクター監修のもと、糖尿病の方が性器カンジダ症になってしまったときの注意点とともに解説します。

糖尿病と性器カンジダ症の関係について解説します。

糖尿病だとカンジダにかかりやすい?

性器カンジダ症を引き起こすカンジダは、皮膚や口のなか、膣粘膜、消化器などにいる常在菌です。体の免疫力が正常な状態であれば発症することはありませんが、免疫機能が低下しカンジダが異常増殖すると、性器カンジダ症を起こします。

糖尿病によって血糖値の高い状態が続くと、体の免疫力が低下しカンジダの繁殖が盛んになります。そのため糖尿病をもつ人は性器カンジダ症にかかりやすい傾向にあるのです。

糖尿病が免疫低下を引き起こすメカニズム

糖尿病によって免疫力が低下する理由としては以下が考えられます[1]。

好中球(こうちゅうきゅう)や単球・マクロファージなどの食細胞の機能低下

体内に侵入したウイルスや細菌を取り囲み、食べ殺してくれる役割をもっていますが、糖尿病によって血糖値が高くなると好中球の機能が低下し、免疫力が落ちてしまうのです。

免疫反応の機能低下

ヒトのからだには、一度感染した病原体に対する抗体を作り出し、同じ病原体の侵入を防ぐ働きがありますが、高血糖の場合、この免疫反応も弱くなっています。

このほか血流障害、神経障害、脱水、栄養不足などがあげられます。糖尿病になるとカンジダ症以外の感染症にもかかりやすくなるといわれています。糖尿病の方は、普段から健康的な生活を意識し、感染症の予防に努めることも重要です。

カンジダ予防には血糖コントロールを

糖尿病患者はカンジダ症治療の反応が薄くなる、重症化しやすくなる傾向があります。糖尿病を悪化させないためにも血糖コントロールをしっかりと行い、主治医と栄養士が行う栄養指導に則った食事や運動を心がけることが重要です。

あやしいな…と思ったらすぐ病院へ

糖尿病は性器カンジダ症を繰り返してしまう、性器だけでなく口に中や皮膚にも感染が広がり、複合感染を起こすなどの可能性があります。

糖尿病のかたで性器にかゆみや異変があるときには、早めに性病科や泌尿器科もしくは婦人科を受診しましょう。治療にはOTC医薬品(市販薬)は使用せず、病院で適切な治療を受けることを徹底しましょう。

参考文献

  1. [1]Koh GC, et al. The impact of diabetes on the pathogenesis of sepsis. Eur J Clin Microbiol Infect Dis 2012; 31(4): 379-388
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