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過敏性腸症候群(IBS)に対する運動の効果

更新日:2016/12/09 公開日:2016/03/21

過敏性腸症候群(IBS)のよくある疑問

糖尿病や高血圧など、さまざまな病気に効果があるとされる運動療法。過敏性腸症候群(IBS)でも、運動は効果があるのでしょうか。ここでは、ドクター監修のもと、過敏性腸症候群の症状改善に対する運動の効果について解説します。

過敏性腸症候群(IBS)の治療では、薬物による治療の前に、まず生活習慣の改善に取り組むことが大切です。暴飲暴食を止め、脂っこいものや香辛料の効いた食べ物は避けるなど、食生活を改めることで症状の改善が期待できます。では、食事以外の生活習慣についてはどうでしょう。ここでは、過敏性腸症候群の症状改善に対する運動の効果について解説します。

運動によって消化器症状は軽減する

肥満をともなう過敏性腸症候群の患者さんを対象に行われたアメリカの研究では、減量プログラムのなかで運動に取り組むことが、腹痛や便秘・下痢などの便通異常の改善につながると報告されています。

なお、肥満と過敏性腸症候群との関連を検討した別の研究では、肥満症患者は普通の人と比べ、腹痛や胃食道逆流症とともに過敏性腸症候群の症状が現れやすいという結果が出ています。ただ、この研究ではBMI40以上の高度な肥満患者を対象としており、アメリカと比べて肥満の程度が低い日本では、この結果が必ずしも参考になるとは言えません。

スウェーデンで行われた研究では、理学療法士が指導する運動プログラムを12週間続けたところ、運動プログラムを行わなかった過敏性腸症候群患者と比較して、消化器症状が改善したという結果が示されています。健康な人では、運動中に大腸の運動が抑制されることが知られていますが、運動によって症状が改善するのはこうしたことが関係しているのかもしれません。

過敏性腸症候群(IBS)にはヨガも効果的

カナダでは、過敏性腸症候群に対するヨガの効果を検証する研究が行われています。11歳から18歳の過敏性腸症候群患者を対象に、1日1時間のヨガを4週間にわたって行ったところ、ヨガをしなかった患者と比べて症状の改善が認められました。

この結果について、研究を行った医師は、ヨガで行う腹式呼吸や心地よさが精神的なストレスや不安感を和らげ、それが消化器症状の軽減につながっているのではないかと指摘しています。

軽めの運動でストレス解消を

運動は、個人の好き嫌いや時間的な制約に左右されるため、食習慣の改善と比べて取り組みにくいかもしれません。しかし、運動は腸の働きを整えるだけでなく、ストレス解消やリフレッシュにもなります。強度の強い運動を行う必要はないので、ヨガやウォーキングなどの軽めの運動を生活のなかにとり入れるとよいでしょう。

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