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胎児が小さい!子宮内胎児発育不全の定義と原因

更新日:2016/12/09 公開日:2016/04/27

妊娠中の不安・トラブル

妊娠中に定期的に受けることになる健診では、胎児が順調に育っているかを見られます。その際に、子宮内胎児発育不全と診断された場合は注意が必要です。ここでは、子宮内胎児発育不全の定義と原因について解説していきます。

出産まで順調に育つことが何よりよいことですが、胎児発育不全と診断されてしまうこともあります。胎児発育不全の基準や原因、ケアの方法を知っておきましょう。

子宮内胎児発育不全とは

妊娠の週数ごとに胎児の推定体重が定められています。この推定体重の下限を下回っている場合に、胎児発育不全と診断されます。つまり、妊娠の週数にしては十分に育っていない状態ということになります。この状態は、体が小さいことに加えて、生命を維持するために必要な様々な臓器の発達が未熟であることが多いため、胎児の健康状態が急に悪化して死亡するケースもあります。

子宮内胎児発育不全の規準

胎児の大きさの幅は「SD」という単位で表されます。胎児発育不全の診断基準は、推定体重が-1.5SDだった場合です。この数値は、同じ週数の胎児を体重が軽い順番に並べた時に、100人中7番目以下の体重しかないことを示します。

また、これは日本における胎児発育不全の診断基準で、欧米では「パーセンタイル」という単位で表します。10パーセンタイル未満の場合に、胎児発育不全と診断されます。また、日本の診断基準だと約7%の胎児が発育不全の状態ということになりますが、この中には健康に育っている胎児も含まれています。正常な胎児と、何らかの原因によって発育不全になっている胎児が含まれているため、胎児が小さい原因を見極めることが重要だと言えます。

子宮内胎児発育不全の原因

胎児発育不全の原因として、次のようなものがあげられます。

  • 体質
  • 胎児染色体異常や形態異常
  • 高血圧による合併症
  • 胎盤の異常
  • 麻薬やタバコなどによる影響

子宮内胎児発育不全が確認されたら

胎児発育不全が確認された場合、次のような方法でケアが行われます。

  • 原因となる疾患の除去
  • 安静にする
  • 食事療法
  • 輸液療法
  • 分娩誘発

エビデンスに基づいた治療法は確立されておらず、このように生活習慣を改善するなどしてケアを行います。食事療法においては、1日に80~100gのタンパク質に加えて、ビタミンCとEを積極的に摂取することが望ましいとされています。輸液療法では、10%マルトース液500mlを5日間1クールで投与することに加えて、12%アミノ酸200mlと統合ビタミン製剤が使用されます。

これらの治療を行っても胎児の発育が停滞していたり、胎児機能検査において胎児ジストレスと診断された場合は、分娩によって胎児を娩出させて、胎外治療が適応されます。

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