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母乳を飲ませたあとに吐くのはなぜ?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/04/26

母乳育児のよくある疑問

母乳を飲んだ後に、赤ちゃんがすぐ吐きだしてしまうことがあります。吐きだしてしまう理由、対処法についてドクター監修の記事で解説します。

母乳を飲んだ後に、赤ちゃんが吐きだしてしまうことがあります。ほとんどの場合は、問題がないですが、病気が疑われることもあるため、注意が必要です。

赤ちゃんが授乳後に吐いてしまうのはなぜ?

赤ちゃんの胃は未完成です。大人の形とは違い、蓋のないとっくりのような形をしています。そのため、母乳が逆流しやすく吐き戻しやすいのです。母乳を少し吐きだしてしまう場合は、特に心配はありません。赤ちゃんが寝るときに、クッションなどで上半身が少し高くなるように傾斜をつけるとよいでしょう。

また、母乳の飲みすぎによって吐きだしてしまうこともあります。げっぷと一緒に母乳が出てしまうこともあるでしょう。授乳後、げっぷを出させるために、背中を叩きすぎてしまったり、体の位置を変えることによって、吐きだしてしまうこともあります。

吐きだすといっても、少量が口から出ているだけです。もし吐いてしまっても、赤ちゃんの機嫌や様子が変わらない場合は、特に問題ありません。

病気が疑われる場合はどのようなとき?

赤ちゃんが母乳を噴水のように噴きだすときは、幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)が疑われます。すぐに病院へつれて行きましょう。

幽門狭窄症は、胃の出口である幽門が分厚くなる病気で、正式には肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)と呼ばれます。初めてのお子さんで、特に男の子によくみられます。生後1か月頃から徐々に嘔吐がひどくなるほか、コーヒーの残りかすのような色の嘔吐、そして排便が減るなどがあります。くりかえす嘔吐によってカリウムが欠乏してしまう、低カリウム血症になるおそれがあるため、早めの治療が必要です。薬による治療か手術治療になりますが、手術治療では、手術の翌日には母乳を飲めるようになり、約1週間で退院できます。

このほかにも、激しい嘔吐が見られるときには、ウイルス性腸炎や腸閉塞、腸重積などの病気も疑われます。ウイルス性胃腸炎では、下痢をともなうことが多く、腸閉塞では便が出なくなります。腸重積では強いお腹の痛みもともないます。便には血液が混じり、次第にイチゴジャムのようになります。

赤ちゃんが吐いてしまったら、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。先にとりあげたような症状がでていたり、ぐったりしているときには小児科や救急科を受診してください。